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2020.09.04

わたしたち、オンライン保育実習に挑戦中:Withコロナ時代の新たな学びを切り拓くpart.5

わたしたち、オンライン保育実習に挑戦中:Withコロナ時代の新たな学びを切り拓くpart.5

こども教育学科では例年この時期に保育実習Ⅰ(施設)を実施しています。今年も当初の予定では8/26(水)~9/5(土) の期間で、施設(乳児院・児童養護施設・知的障がい児・者施設など)にて配属実習を行う計画でした。
しかし、コロナ禍の状況について、学生、大学、実習施設のそれぞれの現状を冷静かつ慎重に見極め、全ての保育実習をオンライン実習プログラムとして実施することにしました。前代未聞の学びのプロジェクト第3弾の様子を少し紹介します。

全国的な緊急事態宣言の全面解除(5月25日)を横目に、私たちは最悪の事態を想定し、7~9月実施予定の各保育実習オンラインで実施する方針を決定しました。第1弾のプログラム開発に引き続き、今回もオンライン実習プログラムを教員が急ぎ企画・立案しました。プログラムのベースは厚生労働省が示している教授内容(シラバス)であり、10日間の実習プログラムの目標や課題に漏れなく反映させ、専門職としての保育士に求められる知識、技術、態度を獲得できるよう様々な工夫を更に重ねて構築しています。今回はこども教育学科2年生全員(123名)が参加しています。

何と言っても、今回の実習におけるグループワークは各学生が所属する15のクラスで展開されていることを強調しておきます。4月に発表された新クラスだったのですが、前期はオンライン上で数回だけ交流やグループワークをしただけで実質的に休眠状態でした。
ところが、卒業まで残り半年余りとなって、ようやく遅すぎた春が私たちにやってきたようです。立ち止まって考える時間、一緒にじっくり話し合える仲間、オンライン上であれ、空間という3つの間が共有される時、各クラスの個性がさまざまに発揮されています。かつて「芸術は爆発だ」(岡本太郎)という名言がありましたが、学生たちのグループワークもある種の爆発のようなものだと感じています。例えば、4日目午後の演習では事例研究の一環で子ども同士の喧嘩の仲裁場面をロールプレイで再現してみる課題に取り組みましたが、まとめの時間で報告を求めたところ、4つのクラスが自発的にロールプレイの実演を申し出て熱演してくれました。どのクラスも設定を細かく説明した上で、仲裁を進める際のポイントを明確に説明してくれ、深い観察とさまざまな可能性への配慮を示すものでした。
8月31日は実習5日目、折り返しの日となります。実習後半のさらなる学びの様子については改めてご紹介したいと思います。


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