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2020.09.18

京丹後三重・森本プロジェクト 現地フィールドワークを実施【政策学部教務課】

2020年9月12日(土)に「政策実践・探究演習 京丹後三重・森本プロジェクト(谷垣岳人先生担当)」の政策学部生21名(2回生13名、3回生6名、大学院生2名)と教員1名が、今年度初めての現地フィールドワークを日帰りで実施しました。


■地域を知る・ゲンゴロウ水田での生き物調査
当日は晴天に恵まれ、森本区、三重区の公民館周辺の集落・水田などをあるき、地域の様子を知るとともに、ゲンゴロウ水田での生き物調査を行いました。新型コロナ感染防止対策を十分おこない、残念ながら地域の方との交流はしない形での訪問となりました。それでも今回初めて地域を訪問する学生が19名で、地域を実際にあるきながら地域資源を知ることができるという本当に待ちに待った有意義な機会であり、さらにプロジェクト学生同士も(4月からオンライン講義だったため)ようやく対面する機会でもありました。

 本プロジェクトは、「希少生物のゲンゴロウなど多くの生き物が棲息できるような農薬・化学肥料を抑えた良い環境で育てた米=ゲンゴロウ郷の米を地域ブランドとして確立する」ことを目標にしています。受講生はまず森本アグリが管理する通称“ゲンゴロウ水田”と呼ばれ、「ひよせ」と呼ばれる水田の淵につくられた水溜まり(ひよせ)で生物調査をしました。童心に返ったように楽しみながら調査し、水生昆虫のサンプルを観察しました。次に、個人の方がつくられている「ひよせ」も見学し、いろいろと説明をいただき生物調査しました。ここまでは「生物班」と「政策班」の活動が中心となりました。帰路に、経済班の活動のため、道の駅丹後王国にて、京丹後の他地域のブランド米に関するマーケティング調査をしました。こうして日帰りではありましたが、短時間で充実した活動を終えることができました。
 今回は森本区の集落をあるき、地域のご厚意で公民館を利用させていただきました。時間の関係で予定していた三重区へは訪問することができませんでした。次回のフィールドワークでは是非行きたいと思っています。







■学生の感想
・前期は地域に行けなくて残念でしたが、今回やっと行くことが出来て良かったと思います。後期ではもっと地域の人と交流を深め、地域のために活動を頑張りたいです。
・実際に地域に入ることでしか感じることのできない、地域の雰囲気を知ることができました。今日の経験を活かして後期もプロジェクト活動を頑張ります!
・今回初めて三重・森本地区を訪問してよい経験になりました。事前学習をしていましたが、実際に訪問してみると思っていたよりも田舎ではないなという印象を持ちました。地域の人はすごく優しい人ばかりで、良い地域だなと改めて思えたし、これからの活動の意欲にも繋がりました。
・初めて三重森本地区に訪問させていただいて感じたことは、田んぼがとても広く、あの広さの田んぼを維持・管理することはとても大変だと感じました。また、「ひよせ」に様々な生き物が生息していて、「ひよせ」の効果について確認できたことがとても良かったです。
・初めての地元調査で、印象が深いことはキレイなお水と整然とした田んぼです。また、驚くほどの数の生き物、特に野生の白鷺、コウノトリを見ました。農家さんもそれらを保護していて、人間と動物と自然が調和していることに感心しました(留学生)。

■地域の方とのオンライン会議
今回のフィールドワークに先立ち、7月20日(月)と8月31日(月)に、学生は地域の方とオンライン会議を行い、お互いの自己紹介、学生から今年度の活動について紹介をし、地域の方に質問に答えていただきました。はじめはオンラインに戸惑っておられた地域の方も、大宮市民局のサポートを受けつつ回を重ねるごとに慣れていかれ、新しい連携の形が生まれようとしています。これまでの数年間にわたる大学地域連携活動があったからこそ、こうして違う形で地域の方に学生を受け入れていただくことができプロジェクトを継続できています。

今年はコロナ禍の中、昨年度までのような公民館で宿泊し地域の方と一緒に稲刈り、肥料づくり、食事会といった直接交流はかないませんが、アフターコロナでは対面で深い交流できることを学生一同楽しみにしています。関係者の皆さま、これからもよろしくお願いいたします。


8月31日のオンライン会議の様子