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2020.10.02

姉川クラゲそば、論文が学会誌に掲載【農学部】

 農学部食品栄養学科 朝見祐也准教授による論文が、国際蕎麦学会が発行する、FAGOPYRUM誌に掲載されました。

【論文名】
Mechanical characteristics of buckwheat noodles made with blue-green alga, ishi-kurage (Nostoc commune Vauch.)
(和訳名:イシクラゲ添加蕎麦麺の物性解析)

掲載論文はこちら

【論文執筆者】
朝見 祐也(農学部食品栄養学科准教授)
禅野 光希(2019年度農学部食品栄養学科卒業生)
三上 桂奈(2019年度農学部食品栄養学科卒業生)
大菅 ひかる(農学部食品栄養学科4回生)
瀬戸山 瑠衣(農学部食品栄養学科4回生)
坂梨 健太(農学部食料農業システム学科講師)
玉井 鉄宗(農学部資源生物科学科講師)
古本 強(農学部植物生命科学科教授)
池田 清和(神戸学院大学名誉教授)

 朝見准教授は、2018年から4学科横断の共同研究「『姉川クラゲ』配合食品の商品化に向けての取り組み」研究プロジェクトに参加されています。
 今回発表した論文では、イシクラゲをそば粉に1.8%以上の割合で練り込んだ麺は、そば粉中の塩可溶性タンパク質が不溶化し、その結果、歯応えが強くなることを発見。
 製品化に向けた試作品の品質も高いことを確認。次は製品の販売に向けて、さらに研究を進めていく予定とのことです。


*姉川クラゲとは・・
 姉川クラゲは、イシクラゲと呼ばれる陸王ラン藻類の一種で、全国的に湿った地面などに自生します。姉川クラゲの利点は、抗がん性や抗ウイルス性、紫外線吸収といった効能が期待でき、また乾燥や栄養不足に非常に強いことがあげられます。また環境負荷が小さな農作物として、非常に潜在能力が大きいとされ、食料問題や環境問題の対策になる可能性を秘めています。
 そんな姉川クラゲを農学部4学科の教員が共同し、利用の歴史や食文化の解明、販売・流通の観点から研究をおこなっています。