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2020.10.14

~地域から観光を考える~京都新聞社論説委員・十倉良一さんに講義をしていただきました!【社会共生実習】

10月9日(金)に、「社会共生実習(大学は社会共生に何ができるのか-文化財から”マネー”を創出する-)(担当教員:社会学科 髙田満彦・社会学科猪瀬優理)にて京都新聞社論説委員の十倉良一さんにお越しいただきました。

文化・経済フォーラム滋賀に於いて十倉さんがとりまとめられた提言をもとに「地域から観光を考える」というテーマでお話くださいました。


大勢の観光客が押し寄せることに対して、その地域の方々はメリットを見出しているのかどうか。地域生活に支障をきたしていないかどうか。こうした問いを掲げながら、「観光」という営みについて「誰が/何のために」という視点から複数の事例をもとに考えていくこととなりました。具体的な事象と結び付けての考察に学生たちも熱心に聞き入っていました。

特に限界集落における古民家の再生・活用の事例で、地域住民の方々と協力しながら農家民泊を始められた方の事例や、地域住民の方々が気軽に集まれる場所を滋賀県立大の学生がつくっていった事例は、今回のプロジェクトに参加する学生にとって参考になるものも多かったように思われます。


十倉さんは「地域」という言葉を何度も口にされ、それぞれの地域を大切にしながら生活をしている住民の方々がその地域を誇りに思えるような「心を豊かにするまちづくり」を考えていきたいと仰っていました。それを実現していくためには
●地域の価値を見出せる人材の育成
●地域と観光業を結びつける中間組織の存在
も必要だと仰っていました。


学生たちからは、「中間組織を担う人材に学生は関わっていけるのか」という質問や「観光とは旅行者をメインに考えていたが、”地域”という新たな視点を持つ事ができた」といった感想が挙げられました。

十倉さんは授業後も学生と気さくに対話をして下さり、とても有意義な時間をご提供くださいました。

多様なフィールドで活躍されている専門家の方々とこうして意見を交わす場を経験し、「次に自分たちはどうするのか」という問いを持って学生たち自身がまた深い学びに繋げてくれることを期待したいと思います。


社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。