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2020.10.22

介護ツアーを企画するために知っておくべきことを学ぶ【社会共生実習】

 「社会共生実習(いくつになっても、出かけられる!~高齢者を元気にする介護ツアー企画~)」(担当教員:現代福祉学科 髙松智画)では、高齢者の方々を対象とした学生企画の介護ツアー実施を目指していますが、企画するためにはまず対象者のことを知る必要があります。そこで、学外実習をおこない、高齢者の方々とのコミュニケーションやインタビュー等を通して高齢者への理解を深めることとなりました。

 そうした学外実習を控え、去る10月16日(金)に、『株式会社どこでも介護』(https://www.dokodemo-kaigo.com/)の橋本英司氏に登壇いただき、日頃、高齢者と接する際に配慮していることやツアーを企画する際に必要なことなどをご講話いただきました。

 橋本氏は本学OBでもあり、本学のレンタルラボに事務所を構える『株式会社どこでも介護』の代表・大西友子氏がおこなっておられる介護・介助が必要な高齢者・障がい者の方をお孫さんの結婚式や家族旅行、旅行ツアーなどにお連れする活動を新聞で知り、感銘を受けられたことをきっかけに同会社に転職し、はや5年になるそうです。


講師 橋本英司 氏


ご講話の様子

 ご講話では、体調に不安やリスクを抱える高齢者向けにはどのような配慮が必要か、高齢者向けのツアー案内チラシになされている工夫とはなにか、お連れする方の状態によっては多目的トイレのような広いトイレを要する場合や階段を利用することが不可能である等の弊害があるためツアー経路の下見をすることが非常に重要であることなど、実際に実施したツアーの写真を交えながらお話くださいました。

 中でも特に印象的だったのは、
「障害物があるから無理」ではなく「手段を考える」
「お連れできる所へ行く」ではなく「お連れしたい所へ行く」
「行けない所だから行きたくない」ではなく「行きたい所に行く」
という考え方です。
 
 目的施設が車椅子の方の利用を懸念していたとしても、十分なバックアップ体制をとることで交渉がまとまりツアーを実施することができた例もご紹介いただきました。

 また、階段等の障害物に遭遇した際、車椅子の方を目的地までお連れすることの大変さも実際に担いでみることで体験させていただきました。


車椅子の介助体験


受講生の様子


受講生の様子

 本科目の受講生らは、今回学んだことを踏まえて次週以降にいよいよ高齢者の方々と直にコミュニケーションをとりながらどのようなツアーをおこなうか検討していくことになります。

 ツアーの実施は2021年3月を予定しています。どのようなツアー内容になるのか、今から楽しみです。



社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。