2020.10.21
龍谷経営人(びと)藤澤 啓太(ふじさわけいた)さん
経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は龍谷大学・東洋大学学生交流プログラム(以下、ICAAP)を利用して東洋大学経営学部から龍谷大学経営学部の3年生に在籍している藤澤 啓太さんをご紹介いたします。
龍谷大学・東洋大学学生交流プログラム(以下、ICAAP)とは
以前の経営人でも紹介した本プログラムは、東京と京都という文化、地理、風土も異なる地域、大学で学ぶことで幅広い視点からの学修を期待したプログラムです。学生は1年間、半年間の2つから選択でき、派遣先でゼミに所属できるなど正規学生と同じ扱いを受けることができます。また、龍谷大学に納める学費だけで、学費は他にかかりません。
東洋大学へ行こう(ICAAP)
https://www.ryukoku.ac.jp/about/outline/info_disclosure/information/coop_04.html
少しネガティブな側面!?でもいいのです。
藤澤さんは東京生まれの東京育ちで、小中高と何の変化もなく、普通に暮らしてきたとのことです。東京といえば、日本の中心ですべてが最先端、おしゃれで若者の街といった印象を持ちますが、藤澤さんはいたってそんなことはないとのことで、「良くも悪くも人が多いですね。」とあっさりと一言。また「高校時代は渋谷や下北沢といったところに出かけましたけど、僕自身は東京だからといって何の特徴もない生活をしていたんじゃないでしょうか。」今まで様々な経営人を取材してきたので、向上心に溢れるコメントを期待するのですが、藤澤さんは謙遜なのかネガティブな返答にとまどいます。
東洋大学での大学生活は
東洋大学への進学理由を尋ねたところ「オープンキャンパスで入った際に、きれいなキャンパスで憧れました。」また「数ある私大の中でも学食が有名ですよ。」と教えてくれました。また、経営学部を選んだ理由は、「高校時代に自動販売機のマーケティング戦略を聞いて面白いなと思ったのと、将来の夢が決まっていないので、幅広い選択肢がありそうな学部を選びました。」と、また一歩下がった答えをいただきました。
それでも学生時代は楽しかったようで、サークルに所属してクラブボックスで友達と談笑したり、マーケティングのゼミに所属したり、それなりに充実していたといいます。またスーパーでのアルバイトを通し陳列や品出しして、大学で学んだ経営学を考える時間となっていたそうです。
国内留学のきっかけ
藤澤さんの学生生活に変化が訪れたのが、経営学部2年生になった頃に大学からきたこの交換交流プログラムの通知でした。「当時、実家生活が続く中で自立しないといけないな、一人暮らしをした方がよいのではないか。」とぼんやりと考えていた藤澤さんは、これはチャンスだと思われたそうです。京都に親戚がいるわけでもなく何の縁もないとのことで、ご両親の説得は苦労されたそうです。「海外でなく、なぜ日本なの?東京でよくないか?」といった反応だったそうですが、何とか説得し、制度への申込をします。周りの友達にはびっくりされたそうですが、「藤澤ならやりそうだな。」と言ってもらって自分でも不思議に納得したのだとか。
東京から京都へ、そして初めての一人暮らし
初めての一人暮らしを心配したものの、京都はちょうどよい街のサイズが自分に合っており、建物が低いので山が見渡せるのが好きとのことです。コンパクトなのに凝縮している印象で、京都の神社仏閣といった観光地や、繁華街はほとんど行って、満喫しており、一人暮らしはそれなりに順調とのこと。
「龍谷大学での学生生活を訪ねると東洋大学がビルのキャンパスであったので、キャンパス内の芝生で寝ころんだのも新鮮な経験でした。」また東洋大学にない科目を積極的に選択し、ゼミには所属しなかったものの、「先生がフランクで距離が近くてよかったです。」と振り返られました。2020年度前期はコロナ禍でオンライン授業となってしまいましたが、それでも龍谷大学が実施していた食支援プロジェクトにスタッフとして参加したりと、楽しく過ごせたのことでした。
こういうスタンスありかも
藤澤さんと話していると、とても自己肯定感の低いネガティブ学生を醸し出されるのですが、目をしっかり見つめ相手の話を聞く姿勢は、惹きつけられるものがあり、聞き手のはずの筆者もついつい喋ってしまいがちです。2020年前期で交換留学が終わったものの、東洋大学での授業がオンラインだそうで、今も京都に住み続けているそうです。「今後は就職活動が本格化するのですが、東京に戻ることもまだ決めていません。東京や京都という拘りはないので、全国どこでも幅広く探したいですね。」ここまで聞いて気づいたのが、藤澤さんはとても素直で、かつ流れに身をまかせている感じがしたことです。龍谷大学をはじめ数々の“ご縁”がこれからも彼を繋いでいく感じがしました。
最後に
最後に一言もらえますか?と聞いたら「特にないんですけど…。」との返答でしたが、続けざまに「東京で実家暮らしの時は、何かとかりかりとしていた自分に気づきました。今は自分でもわかるくらいに落ち着いたと思います。具体的に何がとは言えませんが、東洋大生にも龍大生にもこのプログラムをおすすめしたいですね。」と話されました。
学生交流プログラムの新しい利用の仕方、「まずは行ってみて、そして考える。」こういうスタンスありかもと思わせます。自分を変えたいと思う学生のみなさん、龍谷大学に入学して、東洋大学へ行ってみませんか。