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2020.10.21

中山間地域の課題解決を目指して-農学部と花背ブランディングラボ(京都市左京区)が連携協定を締結-

 10月20日(火)、農学部は、花背ブランディングラボ(京都市左京区)と食と農に関する教育・研究及び花背(はなせ)地域振興を目的として、連携・協力に関する協定を締結しました。

 2019年度より、農学部食品栄養学科 山崎 英恵 教授および資源生物科学科 吉村 大輔 農場技術専門助手、妹尾 拓司 農場技術専門助手が中心となり、農業技術指導や講演会など、京都花背地域での活動を実施してきましたが、この度、これらの活動を可視化するとともに、食と農に関する学術分野の総合的かつ多面的な学びを深める具体的な連携内容を取りまとめ、地域の課題解決に向けてさらに推進することを目的に協定締結に至りました。

 調印式当日は、現地視察後、ミシュラン星付きの料亭旅館「美山荘」において、大門 弘幸 農学部長と新谷 久利 花背ブランディングラボ理事長との間で、協定書への署名を行い、出席者間で、今後の具体的な取り組みなどについて話し合われました。懇談の中で、花背地域における商品開発を含めた地域ブランドの開発が話題に上がり、山ぶどうや、ふき、山椒、クロモジなど花背地域ならではの特産物の商品開発を行い、地域おこしを目指すことなどが確認されました。
 
 今後は、特産物の商品開発のほか、本学学生が中山間地域の持つ課題を学ぶ機会を創出したり、本学科の知的資源を活かした研究受託など、持続可能な地域活性化に取り組んでいきます。

(代表者コメント)
花背ブランディングラボ 新谷 久利 理事長:
過疎化が進む花背地域に若者が来ること、それだけでも活性する。大学生の若いエネルギーを地域に向けていただき、花背広河原らしい特産品を開発したり、花背の地で(儲かる)農業をやりたい人々の誘致につながることも期待する。

龍谷大学農学部 大門 弘幸 学部長:
「課題を解決する」というのが農学の学問。大学の実習農場ではできない経験(山ぶどうの剪定、山菜を作るなど)ができる教育を考えたい。トライ&エラーで地域の方々と共に取り組んでいきたい。

龍谷大学農学部 山崎 英恵 食品栄養学科教授:
6次産業化をゼロからスタートする本取り組みは、龍谷大学農学部生にとってどのように特産品を作っていくか、販売していくか、栽培していくか、など様々な現場の学びがあり、地域を活性化するアイデアを発信するモデルケースとしていきたい。