2020.10.27
地域の方々と語る/大津の文化財と観光・地域を考える【社会共生実習】
10月23日(金)「社会共生実習(大学は社会共生に何ができるのか-文化財から”マネー”を創出する-)(担当教員:社会学科 髙田満彦・社会学科猪瀬優理)にて
大津中央学区自治連合会長 安孫子邦夫さんと大津の町家を考える会(http://hyakucyou.s11.xrea.com/shoukai.html)の雨森鼎さんにお越しいただきました。
本実習の受講生はこれまで文化財に携わる様々な立場の方からお話を伺ってきました。 今回は地域と関わりの深い安孫子さんと雨森さんが「地域からの問題提起」として地域・文化財・観光をどのようにうまく活用していけばいいのか等の問いを掲げてくださいました。
滋賀県は歴史や文化遺産が多いにもかかわらず、魅力を発信できていないのではと観光客から指摘されることもあるが、地域の日々の暮らしは歴史や文化だけでは語れないと安孫子さん。昔ではよく見かけられた「ばったり床几(しょうぎ)」での近所の方同士のふれあいもなくなってきていることで高齢者の引きこもりなどの問題も増加していることも教えてくださいました。
雨森さんからは、大津の町は大きな災害などもなかったため、400年前からあまり変わっておらず、町自体がそのまま残っていることが既に文化財であり、歩いて回れる範囲に文化財も町家も地域の方の生活の場も多くあるので、これを活かせればとのお話を伺いました。
学生からは、「自治会と商店街との関係性について」などの質問がなされ、安孫子さん からは自治連合会長だからこその情報を聞くことができました。
今回のことを踏まえてまた大津市の調査を進めてくれることを期待したいと思います。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。