2017.06.12
ハウス食品㈱×農学部 製品開発プロジェクト成果報告会を開催しました
農学部では、2016年度後期より課外活動としてハウス食品(株)と学生有志(約80名・17チーム)による「スパイスを使用した製品開発プロジェクト」に取り組んできました。本プロジェクトは、学生の自由な発想でスパイスを使用した新たな製品を開発することをめざした農学部として初めての取り組みです。
この度、本プロジェクトを終了するにあたり、学生による成果報告会を開催しました。農学部教員やハウス食品(株)の研究員から指導をいただきながら創意工夫をこらし、スパイスの成分分析や製品の試作を繰り返すことで、多くの製品アイデアを考えました。報告会はポスターセッション形式で開催され、本学関係者やハウス食品㈱研究員による採点・表彰が行われました。
<学長賞>(学長からの得点が最も高い)
「ベジタリアンドレッシング」…ベジタリアンでも食べられる動物性素材を使わないドレッシング
〇入澤 崇 龍谷大学学長コメント
どのチームも創意工夫のあとが見られ、感心ました。この情熱を失わず、持続する志をもって、社会に雄飛して下さい。素敵な時間をありがとうございました。
<ハウス食品賞>(ハウス食品関係者からの総合得点が最も高い)
「防虫効果のあるお香」…香辛料の防虫効果と揮発性を利用したお香
〇小野 昭宣 ハウス食品株式会社 開発研究所長コメント
これだけたくさんのスパイスを活用した商品を考えていただきありがとうございました。スパイスを広めていきたい弊社としても、大変嬉しく思います。もの作りのしんどさ、楽しさを思い出させてもらいました。表彰については本当に甲乙つけがたく、難しかったです。
<農学部長賞>(総合点第1位)
「納豆とスパイス」…スパイスを使って納豆の味を損ねることなく納豆独特の臭いを緩和
〇末原達郎 農学部長コメント
昨年の秋から、課外活動として4学科の学生が一緒になって取り組んできたこのプロジェクトも無事成功を収めることができました。ハウス食品様のおかげです。苦労しながらも何らかの形をつくりあげたみなさんには、自信をもってこれから社会で活躍してほしいと思います。
<RECセンター長賞>(総合点第2位)
「甘酒アイス」…3大アレルゲン不使用。健康志向に応えるヘルシーで美味しいアイス
〇外村 佳伸 REC副センター長コメント
学生さんたちが、とても元気にやっているのが、とてもいいことだと思いました。とてもすばらしい発表でした。
<瀬田教学部長賞>(総合点第3位)
「消臭クリーム・スプレー」…スパイスの抗菌・抗酸化作用を利用した消臭クリーム・スプレー
〇横田 岳人 瀬田教学部長コメント
スパイスというと、口にいれるものと思ってしまうが、まったく別のかたちでスパイスの特徴をうまく引き出したアイデアがたくさんあった。とても学生らしい大胆な発想だと思う。
●参加学生コメント
・「実験を行ううえでどのようなところにポイントをおいてデータをとるべきなのか。実験の難しさを体験できました。」(植物生命科学科)
・「“スパイス”という一つのお題で、食品として考えた班、また消臭効果があることを見つけ消臭アイテムを考えた班など、他の班のアイデアにもすごく刺激を受けました。」(資源生物科学科)
・「研究を進める中で、上手くいかずに進まないもどかしさなど、チームで協力することの難しさや楽しさを知りました。」(食料農業システム学科)
・「学生側の自由な発想で企画に取り組め、また先生方のバックアップが手厚く、とても良い経験になりました。」(食品栄養学科)