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2020.11.26

実践真宗学研究科特別講義「臨床宗教師における宗教的ケア」等の開催(東北大学 谷山洋三先生)【文学部】【実践真宗学研究科】

講師:谷山洋三先生(東北大学文学部准教授 同大学院文学研究科実践宗教学寄附講座准教授 臨床宗教師研修指導者)

特別講義「臨床宗教師における宗教的ケア」および会話記録検討会が、10⽉29⽇(⽊)の13:15〜18:15と、長時間にわたり開催されました。
臨床宗教師を⽬指す院⽣を中⼼に、⾕⼭洋三先⽣(東北⼤学⽂学部准教授 同⼤学院⽂学研究科実践宗教学寄附講座准教授 臨床宗教師研修指導者)が、「臨床宗教師における宗教的ケア」のあり⽅について、熱のこもった講義をしていただきました。

熱心に受講する院生からは、「現場で活動していた谷山先生の臨床宗教師のあり方を教えていただき、学ばせていただいた特別講義でした。いかに対話の中で、想いをこぼしてくれるかという行為の難しさを改めて感じました。実習や特別講義の経験を通して、自分自身を内省し、これから成長していきたいと感じました。」、「特別講義を受けて改めて感じたことは、臨床宗教師だからこれを学ばなければならない!ではないということです。つまり、僧侶として本来ならば実践しなければいけないことだということです。」、「私も一人の僧侶として、相手に寄り添う姿勢というのは意識してきました。しかし、相手に対してどの様なスタイルで関わっていくのがよいかを明確にはできていませんでした。今回の特別講義を受けて、私が正解を探すよりも、今の私のままで関わっていく重要性を感じました。そこで、私が“相手の人生に学び、人生の先輩に教えていただく”姿勢を意識し、学んでいくことが必要ではないかと強く思いました。」、「どこまでもケア対象者を主語として関わっていくという臨床宗教師としての心構えを教えていただいた。」、「私自身の宗教観や死生観を見つめていくことの大切さを改めて感じました。また、ケア対象者を知るための一助として、民間信仰や他の宗教に対する理解も深めていく必要があることを今回の特別講義で学ばせていただきました。」などの意見が届けられました。

その後、会話記録検討会において、スーパーバイザーとしての谷山先生が臨床宗教師研修の研修生たちに厳しいけれども温かい指導をしていただきました。それぞれの研修生たちは、グループワークを通して、慣れないながらも自分に向き合おうと頑張っていました。

半日ではありましたが、谷山先生のおかげで、頭も心も一回り成長できたひとときでした。