Need Help?

News

ニュース

2020.11.20

実践真宗学研究科特別講義「コロナ騒動から学ぶ仏教」の開催(客員教授 田畑正久先生)【文学部】【実践真宗学研究科】

 文学部客員教授の田畑正久先生による実践真宗学特別講義が2020年11月12日「コロナ騒動から学ぶ仏教」をテーマに開催されました。当日は実践真宗学研究科の院生がオンラインでの講義を受講しました。
 田畑正久先生は一昨年まで実践真宗学研究科で教授として教鞭をとられていましたが現在は病院院長として医療の現場に立たれています。
 田畑先生のご講義は「医療と仏教の協働」の視点から、このコロナ騒動の状況をどのように考えどう対処するかというお話が中心でした。病気(感染症)の治療は医学・医療で行うのが基本ですが、仏教は病気の人間を丸ごと救うことがその役割であり、仏教の救いは医療とは質が違うと不安に駆られている社会状況にあって苦しみや不安から学ぶことの大切さを語られました。                         

【学生の感想】
 「コロナウイルスに関して、先生自身がお勤めになられている病院の事情や周辺地域での感染者の発生に関する危機感など、現場の生の声という非常に価値の高い情報をいただきました。画面上に写る講義参加者の表情はどなたも真剣であり、相槌を打つ姿が目立ちました。また、不安という現実を除去することは出来ず、その不安を受け止めることが肝心であり、仏教がその不安を受け止める役割を果たすとお話になられました。コロナウイルスで息苦しさを感じる今日この頃では非常に考えさせられる内容でした。
 講義の合間で息を抜ける話題を提供してくださったり、終始笑顔を崩さずにお話してくださるなど、聞き手に対する配慮をしてくださっていて、医療や仏教といった知識以外にも人と話す際の大事な部分を教えていただいたことを講義を振り返った際に感じました。」                 
(実践真宗学研究生1回生島井貫太)