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2020.12.23

実践真宗学研究科FD報告会の実施【文学部】【実践真宗学研究科】

 2020年度第1回実践真宗学研究科FD報告会をオンライン(Google Meet)にて実施しました。実践真宗学研究科FD委員長 那須英勝先生から次のとおり報告いただきました。 

 2020年12月9日午前11時30分より約1時間の間、大宮学舎西黌2階大会議室において、「看護と仏教の連携を求めて 多死社会の終正期に看護者と仏教者は何をするべきか」と題して、実践真宗学研究科教授の中村陽子教授を報告者として、実践真宗学研究科FD報告会が行われた。
 
 本FD報告会では、12月17日に開催される公開シンポジウムに先駆けて開催され、 多死社会は、医療現場や在宅で医療・介護に関わるものにとって、多くの「死」に直面する社会である。また、看護者は常に生命と対峙し、倫理観を涵養しなければならない。医療と介護の連携が求められる現在であるが、その先にある死に関わる人たちとの連携も必要な時代となってきました。看取り時においては、亡くなられた患者のご家族に対するグリーフケアに加え、看護職に対する精神的ケアも必要であろう。
 また、「終生期(エンドオブライフケア)」をACP(アドバンス・ケア・プランニング )だけでなく看取り、デスカンファレンスまでと捉え、「周終生期」として考える。現場で常に「いのち」「死」に関わっている方々をお招きし、看護者と仏教者は今、何をすべきか、何ができるのか、どう連携すべきかを考える場としたい。多くの方に看護と仏教の連携について提言し、より意義あるものとしていくための方策について探る機会となればと考えている。

 以上のご報告を受け、参加者全員で積極的な意見交換が行われ、最後に鍋島直樹研究科長より、本日の報告を踏まえ、看護教育の分野と連携したな教育プログラムの新たな展開について、さらに具体的な検討を始めたいという方針が示された。
 また、那須FD委員長より次年度より臨床傾聴士教育プログラムが進められるとの報告がなされ、FD報告会を終了した。