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2019.08.19

【報告】2019年度 第1回東日本大震災復興支援ボランティア活動

 東日本大震災が発生した2011年から、龍谷大学が毎年宮城県でおこなっている復興支援ボランティア活動。9年目となる2019年も8月12日(月)~16日(金)の期間、石巻市雄勝町と牡鹿郡女川町にて学生30名と石原副センター長、コーディネーター2名の計33名で活動してきました。

・1日目:8/12(月)
 朝8時に深草キャンパスを出発し、京都駅で筒井センター長をはじめとするセンター関係者に見送られながら、宮城県に向けてバスで移動しました。車内では自己紹介や他己紹介など、参加メンバーの交流を深めながら、夜遅くに石巻市内のホテルに到着しました。

・2日目:8/13(火)
 今回最初のプログラムとして、『3.11みらいサポート』の高橋さんに車窓から案内をいただき、南浜つなぐ館を見学しました。学生たちはしっかり耳を傾けて話を聴いていました。その後、大川小学校を訪れ『大川伝承の会』の鈴木さんより伺ったご遺族のお話や、命を守る行動とは逃げること、逃げてくださいという言葉は学生たちの心にも強く刺さりました。
 昼食に『おがつスターズ』の雄勝名産ホタテ弁当をいただいた後、メインの活動である灯籠流しの準備です。テントを立ててから灯籠づくりをする中で、はじめは作業に戸惑っていた学生も、しばらくすると話をしながら和気あいあいと製作していました。女川駅前のコワーキングスペースをお借りして行った一日の振り返りでは、今日聴いたこと、見たこと、活動したことから感じたこと気づいたことなどを話しました。

・3日目:8/14(水)
 台風の影響で小雨が降る中、朝から灯籠流しの準備をしていましたが、残念ながら午後には延期することが決定しました。作った灯籠は、順延日となる8/20に地域の方が流してくださることになりました。
 午後は灯籠の片づけや浜供養の準備、夜の雄勝中央納涼祭の準備を手伝った他、東北学院大の学生との交流や、雄勝地区慰霊碑や祈りの塔の見学などをしました。浜供養に参列した後は、納涼祭で雄勝の地域の方と一緒にBBQや盆踊り、駐在さんのバイオリンの演奏を楽しみました。

・4日目:8/15(木)
 活動最終日は、昨夜の納涼祭の片付けをしてから、雄勝ローズファクトリーガーデンで徳水先生の防災教育を受けました。昼食後はガーデンの裏山や、雄勝小学校跡地裏の当時子どもたちが避難した経路の一部を登りました。津波について学び、そして津波の高さを体感しました。
 その後は女川町へ移動し、観光協会の方からまちを案内していただく中で、女川の津波被害、そして復興に向けたまちづくりなどについて丁寧にお話をしていただきました。最後にこの4日間の振り返りをおながわ交流会館で行い、参加学生達から多くの学びと気づき、地元の方達とのエピソードが語られました。夕食と入浴を済ませて、20:30に京都に向けて出発しました。

・5日目:8/16(金)
 朝9:00に深草キャンパスに到着しました。帰路は台風の影響を心配していましたが、遅れもなく、無事に全員元気に帰って来ることができました。
 残念ながら灯籠流しは出来ませんでしたが、今年もたくさんの出会いがあり、学生たちは地域の方をもてなしたり、もてなしていただいたりしながら、とても良い時間を過ごすことが出来ました。雄勝町や女川町でお世話になった皆様、安全運行してくださった運転手のみなさま、本当にありがとうございました。

 今回の活動の報告会を下記の日程でおこないます。学生たちが感じたこと、学んだことなど、生の声をぜひ聴いてください。ご参加、お待ちしております。
【深草】10/1(火)17:30~19:00@アクティビティホール
【瀬田】10/3(木)17:30~19:00@プレゼンテーション室



大川小学校近くの山にて大川伝承の会の鈴木さんのお話を伺う


灯籠制作の様子


台風のため灯籠流しは順延。テント撤収作業の様子。


浜供養の様子


納涼祭 花火で交流


雄勝ローズファクトリーガーデンでの防災教育


雄勝小学校跡地の裏山 子どもたちの避難経路をたどる


女川町観光協会の語り部の方からお話を伺う