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2021.01.08

日本史学専攻 2020年度に実施した諸行事(ご報告)【文学部】

日本史学専攻 2020年度に実施した諸行事(ご報告)

日本史学専攻では、例年6月下旬には龍谷大学日本史学研究会主催の総会・学術講演を、11月下旬には卒業論文中間報告会を、それぞれ実施してきました。
ところが、今年度当初からの新型コロナウイルス蔓延による前期対面授業の中止措置に伴い、予定していた佐藤信東京大学名誉教授(日本古代史)の講演は残念ながら中止せざるを得ませんでした。
一方、日本史学など4専攻からなる龍谷史学会でも、前期に予定していた総会・講演会は中止となり、後期に予定していた企画も「3密」回避の面などから計画通りの実施は困難となりました。しかし、龍谷史学会の企画はいずれも日本史学専攻が中心となって準備していたことから、大学の設けた基準を厳守し、日本史学専攻・龍谷大学日本史学研究会の行事として、いずれも対面で実施することとしました。
また、入学式は中止となり、入構さえ制限された1回生に向けて、前例にはなかった特別講義なども実施しました。以上の各行事については下掲の通りです。
さらに、特筆すべきこととして、かつての国史学専攻を卒業された方から大学に対して新型コロナウイルス対策のために、そして日本史学専攻の充実のために、匿名で多額のご寄付を賜ったことがあります。直接には申し上げられませんが、ここにご披露することで謝辞に代えさせていただきます。併せて、日本史学専攻の教育・研究やその環境の充実のために大切に使用すべく制定した規程が先日承認されたことをご報告いたします。
なお、行事参加者に新型コロナウイルス罹患がなかったことの確定や、寄付金規程の承認を待ったことにより、ご報告が遅くなったことを申し添えます。

2020年10月20日(火)1講時 深草学舎和顔館B107教室
日本史学専攻特別講義(龍谷学会協賛、日本史学基礎演習2)
 講師:中島琢磨氏(九州大学大学院法学研究院准教授)
   「沖縄返還半世紀―日米安保をめぐって―」

2020年10月23日(金)1講時 深草学舎和顔館B201教室
文学部特別講義(文学部教学促進費、日本史学基礎演習1)
 講師:湯川椋太氏(日本史学専攻修士課程修了、京都大学職員)
   「歴史学は何の役に立つのか―投稿中の「敬神愛国と忠君愛国」の要旨と共に―」


2020年10月23日(金)3・4講時 大宮学舎東黌101・301・302教室
日本史学専攻特別講義 シンポジウム「物語と歴史学の間で」
  (龍谷大学日本史学研究会共催・龍谷学会協賛、日本史学演習3・4)
 基調報告:山本浩樹氏(文学部教授)
      内田祐一氏(文化庁調査官、国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)設立に従事)
      川越宗一氏(歴史小説家、かつて国史学専攻に在籍、
               『天地に燦たり』で松本清張賞、『熱源』で直木賞)
 シンポジウム ファシリテーター:嘉戸一将氏(文学部教授)


2020年11月27日(金)3・4講時 大宮学舎清和館3階ホール
日本史学専攻 卒業論文中間報告会
 中里綾子(近代史ゼミ)「後期水戸学の思想的展開―尊王攘夷から明治国家へ―」
 小松丘実(現代史ゼミ)「民法典論争と家族―婚姻制度と家族制度を中心に―」
 小西貴文(古代史ゼミ)「空海の入定信仰について」
 岡本果也(中世史ゼミ)「南北朝・室町期の商業と幕府政策について」
龍谷大学日本史学研究会 総会
 2019年度事業・会計報告、承認。
 2020年度役員人事、承認。
 ※木本好信教授の退任に伴う、山本浩樹教授の新会長選出など。
 2020年度事業計画・予算案、一部修正の上、承認。
 ※シンポジウム(10月23日)、『龍谷日本史研究』第44号(2021年3月刊行予定)など。