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2017.02.24

【報告】2/18 第7回矯正・保護ネットワーク講演会を開催しました

 2月18日、龍谷大学矯正・保護総合センター主催の第7回矯正・保護ネットワーク講演会を龍谷大学響都ホール校友会館(京都市南区)において開催しました。
 この講演会は、センターの社会貢献活動の一環として、2011年度から実施しているもので、矯正・保護の実務家や関係する行政機関、民間団体、企業家、専門職の方、地域の方など、矯正・保護の問題に関心を寄せる人に対して、それぞれの思索と相互理解を深めるため、議論・研修の場を提供することを目的としています。
 近年、芸能人や著名人の薬物犯罪が相次いで発生し、その乱用が社会問題となっていることから、取り締まりの強化とともに、薬物依存者の矯正や社会復帰支援等が社会的な課題となっています。
 そこで、今年度は、「薬物依存からの立ち直り」をテーマに、日本ダルク代表の近藤恒夫氏と同スタッフの田代まさし氏をお招きし、以下のとおり講演会を開催しました。当日は過去最高の330名の方が参加しました。
 講演会で、薬物依存者の支援について、近藤氏は「薬物依存は病気。その背景には孤立があるため、寄り添うことが大切で、生涯一緒に歩く仲間作りが重要。」と話していました。
 また、田代氏は、「薬物依存者にとって出所後が重要で、薬物の誘惑に負けないようにするためには、周囲の仲間の支えが大切。自分も出所後、きれいな花を咲かせよう(芸能界で再び輝こう)としたらミツバチ(薬物)が寄ってきた。今はダルクとつながり、(周囲の薬物依存者を支えるような)土になりたい。」と語っていました。
 講演会は大盛況で、参加された多くの方から「とても良かった」とお褒めのお言葉をいただきました。今回の講演会の内容については、2017年10月発行予定の「龍谷大学矯正・保護総合センター通信第10号」に掲載する予定です。当日、お越しになれなかった方につきましては、先のセンター通信でご覧いただければ幸いです。(※センター通信の送付をご希望の方は、センターHPからお申し込みください。)

<当日のプログラム>
 総合司会 津島昌弘(龍谷大学矯正・保護課程委員会委員長/龍谷大学社会学部教授)

13:30開会
挨拶・趣旨説明
 福島至(龍谷大学矯正・保護総合センター長/龍谷大学大学院法務研究科教授)
登壇者紹介
 石塚伸一(龍谷大学大学院法務研究科教授)
13:40講演
 講演者 近藤恒夫氏<日本ダルク代表>
 テーマ 「薬物依存からの立ち直りについて」
14:40対談
 登壇者 近藤恒夫氏(日本ダルク代表)
     田代まさし氏(日本ダルクスタッフ/元タレント)
 進行役 石塚伸一(龍谷大学大学院法務研究科教授)
15:20質疑応答
15:45閉会


<第7回矯正・保護ネットワーク講演会の様子>


司会:津島矯正・保護課程委員会委員長


挨拶・趣旨説明:福島矯正・保護総合センター長


登壇者紹介:石塚法務研究科教授


講演会の様子①(近藤氏による講演)


講演会の様子②:近藤氏、田代氏による対談