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2017.03.27

【報告】3/20 日伊シンポジウム「ボラーテ刑務所の奇跡~ソーシャルファームを活用した社会復帰~」を開催しました。

 3月20日、龍谷大学矯正・保護総合センターは、文部科学省科学研究費「地域生活定着支援事業の現状と課題:ソーシャルファームの可能性と地域社会の理解」(25380807)と協働して、日伊シンポジウム「ボラーテ刑務所の奇跡~ソーシャルファームを活用した社会復帰~」をテーマにシンポジウムを本学深草学舎22号館101教室で開催し、約120名の方が参加しました。

 シンポジウムでは、若原雄昭龍谷大学副学長の挨拶、福島至龍谷大学矯正・保護総合センター長の主催者挨拶に続き、浜井浩一龍谷大学大学院法務研究科教授(上記研究代表)から本シンポジウムの企画趣旨、イタリアの社会協同組合と受刑者処遇の関係や日本の現状について説明がなされました。


 講演会1では、「ボラーテ刑務所の挑戦 ~再犯率60%から18%へ~」と題し、イタリア司法省・少年・社会内処遇局(社会内処遇担当)局長のLucia Castellano氏をお迎えし、ボラーテ刑務所で実行された社会協同組合を受刑者処遇に活用した改革についてお話しを伺いました。

 続いて、講演会2では、「ソーシャルファームの持つ経済効果」と題し、ヨーロッパ・ソーシャルファーム研究所の主任研究員でありトレント大学教授でもあるSara Depedri氏をお迎えし、イタリアにおける社会協同組合が社会に与えた経済効果についてお話しを伺いました。

 そして、講演会3では、「CAFE RESTAURANTほのぼの屋の挑戦~福祉からの脱却をめざして~」と題し、社会福祉法人まいづる福祉会ワークショップほのぼの屋施設長の内海あきひ氏をお迎えし、CAFE RESTAURANTほのぼの屋の事業をどのように展開してきたのか、またその中で障がいのあるスタッフがどのように変わってきたのかについてお話しを伺いました。

 本シンポジウムは、イタリアのボラーテ刑務所の改革や社会協同組合の経済効果、そして日本におけるソーシャルファームの活動を通して、日本において元受刑者や障がいがある人々の社会復帰をどのように支援していくのか等について考える有意義な機会となりました。


挨拶をおこなう若原副学長


主催者を代表して挨拶をおこなう福島 矯正・保護総合センター長


シンポジウムの企画趣旨を説明する浜井教授


講演会1で講演中のLucia Castellano氏


講演会2で講演中のSara Depedri氏


講演会3で講演中の内海あけひ氏


シンポジウムの様子