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2021.01.12

「政策実践・探究演習(国内)」福知山プロジェクトがフィールドワークを実施【政策学部】

 政策学部「政策実践・探究演習(国内)」の福知山プロジェクトが2020年12月26日(土)に福知山市大江町毛原地区でフィールドワークを実施しました。政策学部の2回生3名、3回生1名、4回生2名、大学院生1名、教員1名が参加しました。毛原地区からは、自治会長の櫻井氏、毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクトのプロジェクトリーダーの水口氏、そして地域の女性グループの3名に迎えていただきました。

 毛原地区に到着してはじめに行ったのはフォトロゲイニングです。フォトロゲイニングとは、地図をもとに時間内にチェックポイントと同じ写真を撮って得点を集めるスポーツのこと。毛原地区内を歩き地域資源を発見し、地域の魅力を知ります。学生は、「毛原地区らしいと思う写真」というお題に対し、毛原地区で作られているどぶろくの看板やヤギのコハムちゃんを撮っていました。ただ歩くだけでは見つけることができない毛原地区の魅力を発見できました。

 地区内を歩いた後は、地域の方につくり方を教えてもらいながら手作りピザの体験を行いました。地域で手造りされた窯の中でピザを回す必要があったのですが、苦戦する学生もしばしば。しかし櫻井氏・水口氏からアドバイスを頂いたこともあり、全員が美味しいピザを食べることができました。



 ピザ作り体験後は、水口氏からの講演を伺いました。毛原地区では、「1000年つづく毛原の里づくり」をビジョンに掲げ、新たな地域活性化の取り組みとして、先進的な取り組みを展開されています。特に今回は、取り組みの中でも昨年から力を入れている「集落×ICT」と「地域通貨けーら」についてお伺いしました。「集落×ICT」は、集落内全世帯にスマートスピーカーやタブレット端末を貸与して展開する生活支援事業です。水口氏によると、「小さな見守りから大きな安心を生み出したい」という思いをもとに力を入れているそうです。「地域通貨けーら」は、地域内でけーらを循環させることによって活力あるコミュニティの創造、再生及び共助の推進、地域経済の活性化につなげることを目指す目的で発行されているそうです。毛原地区でのおみやげを購入する際だけでなく、毛原地区内での住民間やボランティアに対して手助け・お手伝いをする際にも利用できます。
 学生からは「集落内で課題分析がきちんとなされていて、解決法として最先端の取り組みがされていて驚いた。」との感想がありました。


 フィールドワークに参加した学生からは、「2回目の毛原に行ってみて、以前と比べてまた違った印象を受けた。他の地域に見られないような、最先端の技術を取り入れ、住民をまきこみながら、まちづくりが本格的に進んでいると感じた。そういったところからも、持続的な地域をつくるために、日々進化し続けるまちだと感じた。話し合いがまちをよい方向へ進める重要な鍵なんだと改めて学んだ。」「ピザ作り体験をして毛原の方の暖かさや優しさ実感する事ができた。初めてのピザ作り体験だったが、都会の料理教室やお店でやるのとは違い、集落の真ん中であり毛原の自然の中で体験する事ができたのでより楽しむ事が出来た。」という感想がありました。

 様々な取組や移住者受け入れの雰囲気づくりの基本となるのは、集落の中で自治会の会合でも近所の立ち話でも継続して「熟議」がなされてきたことです。本プロジェクトの中心的なテーマである「話し合いがまちを変える」のモデル事例といえます。学生たちはお二人のお話に熱心に耳を傾け、積極的に質問し、毛原集落の事例から熟議の重要性など多くのことを学ぶことができたようです。

*政策学部ではPCR検査を導入しており、フィールドワーク参加者全員がPCR検査を実施し、陰性が確認された学生のみ参加しております。