2017.03.15
【報告】国内体験プログラム(福島)を実施しました
2017年2月24日(金)~28日(火)まで、春季国内体験プログラム(福島)~福島の“今”を見、福島の人々の“言葉”を聴き、そして“自分”を見つめる~に、公募で応募してきた学生15名と筒井副センター長、竹田コーディネーターで、福島県に行ってきました。途中からは赤松学長も合流され、密度濃い5日間を過ごしてきました。
訪問先は、福島市を皮切りに川俣村、飯館村、南相馬市、本宮市、郡山市でした。ものすごくたくさんのことを学び・考え・悩んだ5日間でした。お話を聴かせてくださったみなさま、本当にありがとうございました。
4月24日(月)には、深草キャンパス和顔館にて報告会を実施する予定です。詳細は追って、センターFB・HPを通してお知らせしますので、ぜひ、ご参加ください。
主なスケジュールは以下の通りです。
・2/24(金)
京都駅を8:00に出発し、18:30に福島市に到着しました。夕食後、NPO法人うつくしまブランチの皆さんから、震災前の福島の様子や震災直後の様子、うつくしまブランチの震災前、震災後の活動について等、多様な視点からのお話を伺いました。
・2/25(土)
阿部農園では、震災後どのようにして家業である梨農園を守り、安全な食べ物を提供するために努力してきたのかを伺い、川俣町・飯舘村では、地元の方から避難前に実際に住んでいた家の付近を案内していただきました。
午後からは、南相馬市社会福祉協議会に移動し、いわき市在住の本学の卒業生震災直後の様子や現在の取組などについてお話を聞いた後、南相馬市社会福祉協議会の方から、震災直後の南相馬市内の様子や現状の課題について伺いました。
・2/26(日)
南相馬観光協会の観光ボランティアガイドの案内で、大悲山の石仏など、歴史豊かな南相馬の文化に触れると共に、震災の爪痕が色濃く残る小高区沿岸地域を案内して頂きました。
午後からは、デイさぽーと・ぴーなっつの青田氏から、現在の取組、避難の視点などについてお話を伺った後、国道6号線を南下し、郡山市に移動しました。
・2/27(月)
午前中は、はみんぐBirdの活動に参加し、「心の中を話せる場所が必要ということでこの場をつくった」という、現在子育て中のお母さんたちの想いを聴かせていただきました。学生達は、自己紹介と共に、この数日間たくさんの話を聞き、被災地の現状を見た中で感じた想いが話されました。また、この日の朝から合流された赤松学長は、はみんぐBirdの皆さんとの対話の中で「人の素晴らしいところは創造性。出来ることを探っていくことや先を閉じて考えないこと、対話の大切さ」等について語られていました。
午後からは、本宮市に移動し、昨年も訪問した浪江町から避難されている皆さんの仮設住宅を訪問し、茶話会を開催しました。学生が恋ダンスを踊ったり、じゃんけんゲームをした後、グループに分かれてお話をしました。皆さんとゆっくりお話しした後は、昨年一緒に行った「ラジオ体操第3」を今も続けていただいてるとお聞きしたので、一緒にラジオ体操を行って終了しました。
この4日間でたくさんのお話を聴かせていただきました。その想いをしっかりと受け止めるために、夜にはふりかえりを行い、21時に京都に向けて出発しました。ふりかえりでは、それぞれの学生がちゃんと自分なりに考え、受け止めながら、何を考え・感じたのかを自分の言葉で語っていました。

うつくしまブランチ皆さんの話を聞いているところ

飯舘村を訪れたところ

南相馬市社会福祉協議会でお話を聞いているところ

南相馬市内をガイドしていただいているところ

デイさぽーとぴーなつで、お話を聞いているところ

はみんぐBirdの皆さんと対話中

仮設住宅を訪問し、茶話会をしているところ