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2021.01.22

2020年度「大津エンパワねっと」後期報告会を開催しました【社会共生実習】

 社会学部の「社会共生実習(地域エンパワねっと)」(担当教員:社会学科 教授 脇田健一、コミュニティマネジメント学科 准教授 築地達郎)では、1月16日(土)に活動報告会をオンラインで開催しました。ご協力をいただいた地域の方々などにもご参加いただきました。


 今年度の同科目受講生は13期生にあたります。大津市瀬田東学区と大津市中央地区の2チームに分かれてそれぞれ地域の方々と1年かけて取り組んできました。本報告会では、1年間の成果を学生から報告した後、地元住民の皆さんに参加していただいて今後に向けての課題を議論しました。その様子を少しご紹介いたします。

<瀬田東チーム>
 大津市瀬田東学区で活動したチーム「瀬田東の呼吸 拾参ノ型」は、「次の担い手はどこにいる?~持続可能性のある地域社会を目指して~」と題して、主に瀬田東学区の各種団体が抱えている「担い手不足」問題に取り組みました。
 チームメンバーらはこの課題を改善するために何が必要なのかを探るため、地元のさまざまな地域団体の役員にインタビューを重ねました。また、類似の問題に取り組んできた他地域のリーダーにもお話を聞きました。
 その結果をもとに、課題の改善に向けて、「各種団体の活動内容を可視化すること」、「小・中学生を対象に地域学習の場を設けること」、「定年を迎えた方々への地域活動の呼びかけをすること」の3つが必要ではないかとの提言をおこないました。


瀬田東チームの発表の様子

<中央チーム>
 大津市中央地区で活動したチーム「響~HIBIKI~」は、「場所づくり・思い出づくり」と題して、主に新型コロナウイルス感染拡大にともなって地域イベントが取りやめとなったことで子どもたちの思い出づくりができない現状にあることと、地域の方々のつながりが希薄になっているということの2つの問題に着目しました。
 子どもたちの思い出づくりについては、コロナ禍でもできるイベント案を出し合い、地元のリーダーの方々とともに、「ランタンイベント」という企画にまとめました。これは、小学6年生を対象とし、卒業の思い出となるように子どもたちの更なる飛躍とコロナ収束などを願ってランタンを空へ飛ばすというイベントで、実施は3月下旬を予定しています。
 また、地域の方々のつながりが希薄である問題については、大津市が管理しているコワーキングスペース『まち家オフィス結』を活用することになりました。地域の方々が持ち寄った本や漫画などを設置し自由に閲覧できる空間にし、本の感想やメッセージを書き込める黒板を設置します。地域の方同士の交流を図り、人と人とをつなぐ場所をつくることを目指します。


中央チームの発表の様子

 両チームからの報告後、本報告会参加者を含めて意見交換会をおこない、それぞれにアドバイスをいただきました。


アドバイスをいただいている様子


アドバイスをいただいている様子

 受講生からは、「ここまで深く、地域課題に踏み込んだ経験ができたことはとてもよかった」、「チームメンバーとともに活動をつくりあげていくという経験ができてよかった」、「今まで大学生活でできていなかった自ら考えて行動することができてよかった」などといった声を聞くことができました。「現場」に出て実践/探究することの「やりがい」や「楽しさ」、「意味」を見出してくれたことがうかがい知れました。


集合写真

社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。