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2021.02.01

ミャンマー国軍によるアウン・サン・スー・チー国家顧問拘束報道に関する学長声明

2月1日、ミャンマー国軍が、アウン・サン・スー・チー国家顧問とウィン・ミン大統領を拘束したとの報道がありました。アウン・サン・スー・チー氏と本学とは、親密な関係にあり、由々しき事態と捉えています。

 

報道によると、ミャンマーでは、昨年11月に行われた総選挙でアウン・サン・スー・チー氏が代表を務める国民民主連盟(NLD)が国軍系の最大野党に圧勝しましたが、国軍は選挙に不正があったと選挙結果に異議を唱えていました。1日は総選挙後初めての国会が開催される予定でした。拘束されたのは、アウン・サン・スー・チー氏だけでなくウィン・ミン大統領ら複数の党幹部もです。

 

周知のとおり、アウン・サン・スー・チー氏は、これまで長年にわたり非暴力による民主化運動の指導者として果たされた役割とともに、世界平和の構築に取り組んでおられます。2013年度に来日された際に、その功績をたたえ、本学の名誉博士の称号を授与することとなりました。同授与式の際には、本学学生に向けて記念講演も行われました。

また、2016年度に来日された際には、本学学生との懇談会が行われており、これまで本学と交流を重ねてきております。

 

現在、本学では、創立400周年の2039年度に向けた長期計画である「龍谷大学基本構想400」を推進しているところです。同計画の将来ビジョンには、「『まごころ~Magokoro~』ある市民を育み、新たな知と価値の創造を図ることで、あらゆる『壁』や『違い』を乗り越え、世界の平和に寄与するプラットフォームとなること」を掲げています。

 

この度のミャンマー国軍の行為は、ミャンマーの民主化を閉ざすものです。アウン・サン・スー・チー氏だけでなくウィン・ミン大統領ら複数の党幹部が直ちに解放されることを求めます。

 

 

2021(令和3)年2月1日

龍谷大学・龍谷大学短期大学部
学長 入 澤  崇