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2021.02.09

卒業研究が学術雑誌に掲載されました(植物生命 中村・竹中研究室)

 龍谷大学農学部植物生命科学科の1期生が、中村千春教授(2019年3月で退職)の指導のもと、卒業研究として取り組んだ研究をまとめた論文が「Biotechnology & Biotechnological Equipment」 第35巻に掲載されました。

 塩分は、植物の成長に悪影響を及ぼし、作物の生産性に深刻な脅威をもたらす主要な環境制約の1つです。今回の研究では、新しいチップバイオアッセイを採用することで、コムギ実生の塩分ストレスに対する組織感受性の違いを焦点にしました。その結果、コムギの苗の初期段階で、「根」が茎や葉よりも塩の成長抑制効果に敏感であることが明らかになりました。これらの結果は、塩分ストレスの感知と応答における根と新芽の役割とコミュニケーションを対象とした更なる研究の必要性を指摘しています。

 このように共同研究が1つの投稿論文という形で実を結んだことは嬉しい限りです。


【論文タイトル】
High sensitivity of roots to salt stress as revealed by novel tip bioassay in wheat seedlings
(和訳:コムギ実生における新しい先端バイオアッセイによって明らかにされた塩ストレスに対する根の高感度)

【掲載誌】
Biotechnology & Biotechnological Equipment 35(1) 246-254

【論文執筆者】
中村 千春(元農学部植物生命科学科教授)
竹中祥太朗(農学部植物生命科学科講師)
新田みゆき(京都大学大学院農学研究科 研究員 (植物育種学研究室))
山本 樹生(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
川添 哲弥(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
小野 駿輔(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
竹中 誉喜(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
井上 和磨(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
竹中正太郎(2019年度農学部植物生命科学科卒業生)
河合 真吾(農学部植物生命科学科4回生)
 

参考:
竹中祥太朗 講師(植物遺伝学研究室)
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