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2021.02.16

【報告】奄美市再犯防止シンポジウム~非行からの立ち直りを受け入れられる地域社会へ~の開催について

  2月7日(日)、本センターは鹿児島県奄美市、北大島保護区保護司会と共催で「非行からの立直りを受け入れられる地域社会へ」をテーマに再犯防止シンポジウムを開催しました(会場:奄美サンプラザホテル)。
 このシンポジウムは、2018年4月から3か年の計画で奄美市が国(法務省)より受託した地域再犯防止モデル事業(再犯防止等推進調査地方公共団体委託事業)の締めくくりとして、広く一般市民向けに実施したものです。本センターのセンター長をつとめる本学法学部の浜井浩一教授が講演を行い、コーディネーターとして国(保護観察所)、福祉、教育を代表する方々とパネルディスカッションを行いました。奄美市域における再犯防止の実践例を市民間で共有し、地域社会・官民各機関の連携のあり方、課題解決の糸口を模索する内容でした。保護司や福祉・教育関係者を中心に約50名の方が参加され、盛会となりました。
 本センターでは、2019年2月より浜井教授が本モデル事業を推進する母体として設置された奄美市再犯防止推進会議委員長をつとめ、モデル事業の推進を通して再犯防止について奄美市と協力関係を築いてきたところです。
 シンポジウムでは、虐待や障害、生活困窮など複雑な問題を抱える少年たちが非行から立ち直るためには、多様なサービス機関の連携による長期的な支援が不可欠。一人の支援者が抱え込むのではなく、支援者を孤立させずに地域社会の中で支え合える体制づくりが必要といった観点から活発な議論が行われました。

<当日のスケジュール>

14時00分 開会
 挨拶 朝山 毅 氏 ( 奄美市長 )
 挨拶 福島 至 ( 龍谷大学矯正・保護総合センター研究委員長 )
 講演 浜井 浩一( 龍谷大学矯正・保護総合センター長 )
  演題「罪を犯した人を排除しない社会を目指して~反省は一人でできるが更生は一人ではできない」
 ISRD(国際自己申告非行調査)についての報告 竹中 祐二( 北陸学院大学)

15時05分
 パネルディスカッション
  梁瀬 次郎氏  ( 鹿児島県保護観察所奄美駐在官事務所保護観察官 )
  福崎 伸悟氏  ( 奄美地区障害者等基幹相談センター相談支援専門員 )
  福山 八代美氏 ( 奄美市教育委員会統括スクールソーシャルワーカー )

16時30分 閉会


奄美市を代表し挨拶する朝山毅氏(奄美市長)


本センターを代表して挨拶する福島至矯正・保護研究委員長


講演会の様子➀(講演する浜井浩一矯正・保護総合センター長)


講演会の様子②(講演会場の様子)


パネルディスカッションの様子