Need Help?

News

ニュース

2017.07.21

龍谷経営人(びと) 上田数也さん

 経営学部で輝いている学生の方を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 4 年生上田数也さん(奈良出身)をご紹介いたします。
 東京海上日動あんしん生命保険株式会社に就職先を決めた上田さんですが、その学生生活の過程をひもとくと、就職活動の内定獲得までが自然な成り行きであることが分かります。「就職活動は自分のことを真剣に考えている人は楽しめる。」就職活動でそのような自信を得た上田さんはどのような人物なのか、ご紹介いたします。


不本意ではじまった大学生活
 実は龍谷大学は志望校ではなかったので、入学当初は不本意入学でした。しかし、私の志望校に入学した高校の同級生が簿記の資格取得を目指すと聞き、触発され私も勉強しはじめました。悔しさもあいまって、1 年生の 6 月には 3 級を取得し、11 月には 2級も取得できました。後日談ですが、前述の友達は 2 年生になってから 2 級を取得していたので、自分の努力が認められたようで嬉しかったです。

自信をつけたゼミ活動、ゼミ連活動
 フレゼミの先生には経営学にかかわる本を紹介してもらい、フレゼミ終了後も関連する本を紹介し続けてもらい、いつの間にか本を読むのが楽しくなっていましたね。演習では先輩のすすめもあり、濱田ゼミに所属しました。ゼミ内での目標として、日本学生経済ゼミナール全国大会のプレゼンテーション部門で優勝することを掲げました。濱田ゼミはメンバー全員の意識が高く、3 年生の 11 月におこなわれた関西大会では見事に優勝、12 月の全国大会でもベスト 8 に入るなど、努力した甲斐が見いだせました。
 一方で経営学部のゼミナール連合会の活動も行い 3 年生の時には会長まで務めるなど、忙しいけども充実していましたね。

個別指導塾のアルバイトで身につけた相手本位の思考
 個別指導塾でアルバイトを 4 年間続けたことは、もう 1 つの自分を形成したといえる活動です。その塾では古文を教える先生がいなくて、私がやろうということで新規開拓しました。私はテキスト作成から始めました。テキストとはいうものの生徒の理解を見ながら、日々のプリントを作成するというものでした。その活動の中で生徒が何故理解できていないのかが分からない状況が多々ありました。その経験から相手本位で考えることの大切さを感じました。両脇に生徒を抱え、生徒に自分で作成したプリントを解いてもらい、反応をみて作り直す。シンプルな作業だけども実に難しい、だけども作り変えたプリントで生徒の理解が進むと嬉しかったですね。4 年間続けたこのアルバイトは自分を成長させてくれました。

そして迎えた就職活動は徹底した自己分析
 濱田ゼミのいいとろでもあるんですかね。先生が熱くて就活解禁近くになったら発破をかけてきます。もちろんゼミ生の意識も高いので、みんな勢い良くスタートします。またゼミでは、縦のつながりも強く、先輩方が私のエントリーシートの添削もしてくれます。私は決して多くはないのですが 25 社ほどエントリーしました。
面接を進めるにつれ、初対面の人に客観的に自分をアピールするのはこんなにも難しいことなのだということを感じました。私は「企業研究も大事だけど、その自社に勤めている方には絶対かなわない。」と思い、そう考えると自分自身についての理解が一番重要だと思い、それからは、自己分析を徹底してやりました。自分の年表ができあがるとワクワクする。会社によっては選考の過程である座談会とかは特に楽しかったですね。自分年表の中にある「将来やりたいこと」と会社の方が話しておられる内容が一致した時に、自分の中にある可能性は際限がないと思えることが楽しかったです。
 そして、就活中は他大学の名前だけで引けを感じることもあるのですが、1 年生の簿記の資格の出来事や、プレゼンテーション大会で全国大会に出場したことで、そのあたりの垣根も低くなっていたことが自信に繋がっていました。

第一志望の就職先
 私は父親が学校の校長先生であったこともあり、周囲の教師から頼られている父の姿が格好良く、自然と尊敬するようになりました。自分も嘘偽りなく、将来の自分の子供にそのような姿を見せたいし、少しでも長く子供と接していたい。そのためには安定した収入や休み、周囲の人々から信頼を寄せられる仕事が大事だと思い、損害保険会社や生命保険会社を中心に就職活動を行っていました。東京海上日動あんしん生命保険株式会社は龍谷大学からの採用実績が無く、最初はあまり関心がありませんでした。しかし、社員の方々とお話をし、会社のことを知るにつれて、次第に志望度が高まり、気付けば第一志望企業になっていました。選考を受けて内定を頂いた時は本当に嬉しかったです。


 上田さんの話を聞いていると、悔しさをバネにする力、ものごとを楽しむ力というものを感じました。「就職活動は自分のことを真剣に考えている人は楽しめる。」という言葉は、自己分析を徹底して行い、それらを相手本位に変換ができたから楽しめたのだと感じました。それらの陰には個別指導塾での経験やゼミといった環境、そして人一倍の努力家であることがそうさせたのかもしれません。上田さんの社会に出てからの活躍が期待されます。


日本学生経済ゼミナール全国大会のプレゼンテーション部門予選会 於:山口大学