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2021.03.10

【報告】”つながる福島”ワークショップ開催

今年、福島スタディツアーには行けない。だからこそ今、福島を語ろう。

この「つながる福島ワークショップ」は、このコロナ禍で実際に福島に行けなくても、
なんとか福島とつながる方法はないか?と考えて企画したワークショップです。

参加者は、学部も学年もバラバラの学生が14名。
福島に複数回行ったことがある人から、全くない人などいろいろです。
そんな学生達と、過去5回のスタディツアーの引率を行っている竹田コーディネーター、
このスタディツアーへの参加がきっかけで、卒業後、福島研究を始めた坂本さん、など、
バラエティーに富んだメンバーで、ソーシャルディスタンスを意識しながら対面で実施しました。
毎年お世話になっている南三相馬市の青田さんとはオンラインでつなぎ、お話を聞かせていただきました。

実施日時:2021年3月5日(金)13:30~16:00に、21号館402教室(深草)

★プログラム内容
①参加者の自己紹介(何故、このワークショップに参加したのか等)
②今までの福島スタディツアーをダイジェスト紹介
 竹田コーディネーターが2015年度から毎年実施している福島スタディツアーの概要を
 動画資料などで紹介 ※ツアーは2020年度は中止
③大学院生の坂本唯さんのお話。
 以前、福島スタディツアーに参加し、このツアー参加がきっかけで、卒業後、福島研究を始めた坂本唯さん。
「なぜ、こんなに福島にハマったのか」について、気持ちの変遷を語ってくれました。
④福島とオンラインでつなぐ
 特定非営利活動法人デイさぽーと ぴーなっつ 青田由幸 氏からのお話
 先日の地震の被害状況や、震災以降の福島の現状などについてお話していただく。
⑤坂本さんと青田さんのお話を聴いて感じたことなどをグループに分かれてトーク。
⑥どんなこと話題が出たのかを共有
⑦まとめの後、もっと話したい人が残って、自由におしゃべりタイム


グループに分かれて話をしているところ


グループで出た話題を共有しているところ


〇参加者の声を一部紹介
・自分が東日本大震災に対して思い描いていたイメージと現状とのギャップに驚かされた。震災から10年ほど経過し、マスコミなどでも復興が進んでいるという報道を目にすることが頻繁になった。私自身それらを見ることによって震災のことが少し過去の出来事であるという気持ちになっていた。だが、まだ復興が十分でない地域も多く存在し、私達に伝わってくる情報が全てではないという現実を思い知らされた。

・僕にとっては新鮮で、感じることが多々ありました。復興が進んでいるという報道の裏には、今もなお苦しんでいる人、国の政策に不安を感じる人などの存在があることを改めて知りました。そうした実際の状況を自分の目で確かめ、身体で感じたいと思いました。福島に行きたいという気持ちがより強くなりました。

・現地の人の思いを知り、世間(または政府)との認識のギャップを理解し、改善を促す役目を背負っているのは、当時被災しなかった人達だということに、ワークショップ全体を通じて気がついた。


参加者全員で自己紹介


福島スタディツアーの概要説明


時間は足りませんでしたが、参加経験のある学生が、ない学生に自分が今までに感じたことを語り、新たな気づきを語り、まだ行ったことない学生が、今回知って驚いたこと、感じたことなどを語り、語り合い、聴き合う中身の濃い時間を過ごせたと感じています。