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2021.03.30

【開催報告】2021年3月2日 ユニット1ワークショップ「宗教とジェンダーの最前線Ⅲ」

【開催報告】
2021年3月2日、これまで南山宗教文化研究所(NIRC)がプロデュースしてきたワークショップ「宗教とジェンダーの最前線」シリーズの第3回目が、ジェンダーと宗教研究センター(GRRC)との共催により開催され、オンライン配信されました。
南山宗教文化研究所より金承哲氏(NIRC所長)、本センターより岩田真美(GRRCセンター長)、清水耕介(GRRCユニット1リーダー)が挨拶。
小林奈央子(愛知学院大学准教授、NIRC非常勤研究員、GRRC研究員)の総合司会のもと、竹下 ルッジェリ・アンナ(京都外国語大学教授、GRRC研究員)が「ジェンダーに対する江戸時代の臨済宗の立場をめぐって」、藤本拓也氏(金光教国際センター研究員)が「金光教におけるジェンダー/セクシュアリティの諸相」と題してそれぞれ発表を行いました。
ティム・グラフ(NIRC編集員)、小松加代子(多摩大学教授、GRRC研究員)両氏によるコメントののち、ディスカッション。フロアからは「江戸時代の禅宗では、宗派公認のマニュアルとして定められた女性の身体を男性化する修行方法はあったのか」、「弟子を指導できる立場にある尼僧は例外的だったのか、あるいは一定数いたのか」、「2017年に金光教の中にLGBT会が認可されて以降、LGBT会のメンバーは、会の中で自身のことをオープンにしているのか」、「教団の拡大期において顕著であった女性信者の活躍が次第に男性主体の教団運営になっていったことには、世俗社会への迎合以外にも教団内在的な要因はあったのか」といった質問が寄せられました。川橋範子(国際日本文化研究センター客員教授、NIRC客員研究所員、GRRC研究員)の総括により締めくくられた本会には、約150名が参加しました。