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2021.04.07

オンライン(Zoom)イベント「世界を旅するIC学科」を開催報告【国際学部】


新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて海外渡航が禁止になり、留学に行けなくなった学生がいることや、対面授業が減ったことで学生と教員の距離感が遠くなる危機を感じた国際文化学科の澤西祐典先生は、コロナ禍でも何かできることはないかと、同学科の林則仁先生が開催していたICコミュを引き継ぐ形で、オンライン(Zoom)イベント「世界を旅するIC学科」の企画を立ち上げました。
「国際学部はいろんな可能性のある学部なので、幅広く間口広く興味のあるものに学生が出会える機会を数多く作りたい」という澤西先生の企画は、開催期間ごとに内容を変えて、さまざまな視点から国際的に学ぶ魅力を楽しめるよう考えられています。
以下に2020年に開催されたイベント(シーズン1~3)の概要を紹介いたします。

 

 

 



シーズン1:教員の海外体験よもやま話
■開催日:2020年10月12日(月)~16日(金)の毎日12:30~13:10 全5回(進行:澤西先生)
■5日間毎日違う先生に登壇していただきお話ししていただきました。

 


シーズン2:先輩&教員に聴く! 海外留学よもやま話
■開催日:2020年10月21日(水)~11月5日(木)各日12:30~13:00 全6回(進行:林先生、澤西先生)
■教員に加え、イギリス留学、フランス留学経験者の学生2名にも登壇してもらい、実際に体験した困ったことや、留学前の準備のアドバイスを聴きました。

国際学部国際文化学科(以下IC学科)には、外国人の先生や、海外で研究や留学をした経験豊富な先生がそろっています。先生たちの授業以外の側面を知ってもらい、国際的な興味関心を維持してもらうきっかけになればと「シーズン1:教員の海外体験よもやま話」を、留学経験のある先輩学生の体験話を聞く「シーズン2:先輩&教員に聴く! 海外留学よもやま話」を開催しました。

 

 

 

お昼休みの時間に、IC学科の先生や学生に登壇していただき、留学した国や個人的に行ったことのある国・地域についてのお話を聞く機会が設けられました。オンライン参加学生とゲストの先生・学生による対話形式で進行し、チャットによる質疑応答も行われ、普段聞けない先生方や先輩学生の体験談や、これから留学する学生へのアドバイスなどを楽しく学ぶ機会となりました。

また教員同士でもお互いのルーツやバックボーンを意外と知らないことから、学生はもとより先生方からも好評を得ました。数々の貴重なお話の中でも共通していたのは、留学に行くことはもちろん大切だけれども、実は留学前の事前準備や語学を修得しておくことが、実際の留学体験をより深めてくれる重要なポイントになるという、経験者だからこその深いアドバイスを多くいただきました。この時期だからこそ留学準備を充実させる機会だと前向きに捉えてもらいたいという想いが込められていました。

 

 

シーズン3:本で旅する海外! 教員に訊く、大学生におすすめの本
■開催日:2020年11月18日(水)~11月27日(金)各日12:30~13:00 全6回(進行:学生)
■学生の進行により、学生が先生にインタビューを行いました。

「シーズン3:本で旅する海外! 教員に訊く、大学生におすすめの本」は日本に居ながら異文化体験ができる読書を「本=未知の国への旅」と見立て、読書を通して外国の文化に触れようと試みました。お昼休みの時間に、シーズン3では学生(澤西ゼミ生)の司会進行でゲストの先生に本との出会いや学生にお勧めする点などについてインタビューをしました。必然的に学生は事前に本を読んだうえで司会に臨むことになり、これは司会の学生自身が知らない本と出合うことを通して、未知の世界を旅するきっかけ作りの狙いも含んでいました。

イベントは4日に分けて行われ、進行を担った学生たちは、はじめてのオンライン司会進行で、話の進め方やリアクションのとり方など分からないことが多かったり、オンラインでは普段よりも声に出して相槌を打つことが大切だと気付いたり、また、音楽などをかけるともっと雰囲気が良くなるなど、次に活かせる多くの体験することができました。

また、ゲストの先生からの推薦本の話を受けて
「自分が読んだだけでは気づけなかった深い内容を知ることが出来た」
「さまざまな世界を作っている本と出合えた」
「本の世界へ没頭することが出来た」
など新しい未知の国への旅も楽しめた様子でした。

シーズン3の企画で扱った本は、澤西先生の研究室(和顔館4F421研究室)入口ドアにて展示貸出中です。貸出本には昔ながらの紙の貸出カードが入っていますので「学籍番号・貸出日・返却予定日」を記入して借りてください。多くの学生が今後も新しい本の世界に足を運ぶきっかけになれば幸いです。

 

 

今後の企画構想
また今後も社会状況を見ながら適宜楽しいイベントを企画運営していく予定です。(以下構想中)
★教員’s キッチン(世界各国の料理を先生に料理してもらい、録画してコンテンツ配信)
★テーマごとに分けて海外体験を話してもらう(住まい、お金、バイトなど)
★紹介した本を読んだ学生同士で集まってしゃべってもらう
★座談会形式の読書会の開催
★国際的な現代を切り取った本を展示して手に取ってもらう機会を作る
★留学に行った人が「わかる!」と感じる本や絵本の紹介
 ・・・等々。

IC学科は学生の数も多く教員は学生一人一人と密なコミュニケーションがとりづらくなってはいますが、学生同士喋るのはとても大切だと考えています。このように開催されるイベントを上手に使って、知的好奇心を広げ学修意欲の向上に役立ててもらえたらと思います。

 

 

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「世界を旅するIC学科」オンライン(Zoom)イベント詳細

シーズン1:教員の海外体験よもやま話
先生方にこれまで滞在したことのある国や地域について、お話していただきました。
開催日:2020年10月12日(月)~16日(金)12:30~13:10/全5回
(聴き手:澤西祐典)

10月12日(月)松居竜五先生
滞在国:フランス・イタリア・スペイン・ドイツ・オーストリア・ハンガリー(20歳前後)/韓国・中国・台湾・アメリカ・カナダ(20代後半)/イギリス(30代前半)/南アフリカ・東南アジア・オーストラリア(それ以降)。

10月13日(火)三谷真澄先生
滞在国:ドイツ、インド、中国、ロシア、アメリカ、タイ、ミャンマー、ブータン、イギリス、トルコ、韓国、フランス、スイス、ハンガリー、スウェーデン、イタリア、バチカン市国、フィンランド、オランダ、チェコ、台湾など。

10月14日(水)嵩満也先生
滞在国:カリフォルニア大学サンタバーバラ校・カリフォルニア大学バークレイー校・米国仏教大学院(留学)/コロンボ大学(教歴)/中国・インド・スリランカ・イラン・イギリス・ドイツ(研究調査)

10月15日(木)久松英二先生
滞在国:アメリカ合衆国(1年)/オーストリア(4年半)/英国(1年)/ドイツ(半年)/スイス(3カ月)/イタリア(3カ月)/旧東ドイツ・ポーランド・ギリシア・トルコ・オーストラリア・カナダ・イラン(1~2週間滞在した国)/マレーシア・シンガポール・フランス・スペイン・マルタ・ベルギー・チェコ・ハンガリー(観光で訪れた国)

10月16日(金)杉本バウエンス・ジェシカ先生
滞在国:ベルギー、ドイツ、イギリス、スペイン、フランス、イタリア、インドネシア、フィリピン、スイス、イスラエル、スウェーデン、アイスランド、オーストラリア、韓国、そして一番長いのは日本。

シーズン2:先輩&教員に聴く!海外留学よもやま話
開催日:2020年10月21日(水)~11月5日(木)12:30~13:00/全6回
(聴き手:林則仁、澤西祐典)
教員に加え、イギリス留学、フランス留学経験者の先輩学生2名に登壇してもらい、実際に体験した留学での困ったことや、留学前の準備のアドバイスを聴きました。

シーズン3:本で旅する海外!教員に訊く、大学生におすすめの本
開催日:2020年11月18日(水)~27日(金)12:30~13:00/全4回
(聴き手:澤西ゼミ学生)
11月18日(水)澤西祐典先生
        推薦本:サン=テグジュペリ『夜間飛行』
11月19日(木)デブナール・ミロシュ先生
        推薦本:ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
11月26日(木)カルドネル・シルヴァン先生
        推薦本:ニコラ・ブーヴィエ『日本の原像を求めて』
11月27日(金)鈴木滋先生
        推薦本:船曳建夫『旅する知』

参考文献
・『夜間飛行』サン=テグジュペリ著 堀口大學訳(新潮社)
・『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ著 千野栄一訳(集英社文庫)
・『日本の原像を求めて』ニコラ・ブーヴィエ著 高橋啓訳(草思社)
・『旅する知〜世紀をまたいで、世界を訪ねる〜』船曳建夫著(海竜社)