2021.04.23
こども教育学科開設10周年記念 新版サブテキストが完成しました!!【第1弾】
新版サブテキストが完成しました!!
サブテキスト? それって何? 新版ってどういうこと? そんな疑問に応えるべく、新版サブテキストについてお話したいと思います。
こども教育学科では、2013年にこども教育学科開設記念として、『こどもと関わる』というタイトルのサブテキストを出版しました。2015年にはその改訂版を出版しています。
新版サブテキストとは、龍谷大学短期大学部創設70周年、こども教育学科開設10周年を記念し、これまでのサブテキストから内容を一新した本のことを指します。タイトルは『未来を担うこどもたち-寄り添い、関わり、ともに学ぶ-』。
サブテキストの「サブ」は、「補助の」、「副の」といった意味を持ちます。また、テキストが、「書物」、「教科書」という意味を持つことから、サブテキストとは、「学びの補助(・・)となる書物」と捉えることができます。つまり、サブテキストは、横から、斜めから、後ろから、下からとあらゆる角度から、学生の学びをそっと支える補助的な本だといえます。この度出版の運びとなった新版サブテキストは、こども教育学科の学生の学びをそっと支える本なのです。
それでは、新版サブテキストの目次をご紹介しましょう。
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『未来を担うこどもたちー寄り添い、関わり、ともに学ぶ―』
はじめに
未来を担う子どもたち
第1部 こどもを理解するために
第1章 こどもを理解する難しさ
―心理学の理論と実践-
第2章 こどもたちの共同と学びの物語
コラム①こどもの生活へのまなざしの歴史
―監獄と保育所―
コラム②共に育つ
―九條武子さまの姿に学ぶ―
第3章 「幼児理解と教育相談」を学ぶ
―保護者の心情理解とカウンセリングマインド―
コラム③保護者、上司・先輩理解のヒント⁉:異世代理解のすすめ
第2部 こどもの育ちとその援助
第4章 こどもの育つ道すじ
第5章 乳児が主体的に育つとは
第6章 こどもが選べる環境づくり
第7章 ひとつの活動から知る保育の大切さと楽しさ
―部分保育指導計画を通して―
コラム④絵本からこどもの世界をのぞいてみよう
第3部 こどもを育む関わり~実習に向けて~
第8章 実習での絵本の読み聞かせ
―読み聞かせの方法と選書のポイント―
コラム⑤こどもの心にそっと寄り添う絵本
―『ラチとらいおん』の思い出―
第9章 歌遊びで育む、こどもの人間関係
コラム⑥お友達のきっかけは?
第10章 豊かな感性や表現を育む音楽的な活動
―こどもの歌唱表現を支えるために―
第11章 表現領域(造形)における就学前後の問題
―所謂『絵が苦手』の問題―
第12章 保育所(園)・幼稚園での「食育」
コラム⑦乳児用液体ミルク
第13章 「気になる子」の「気にすること」を大切にするために
―特別支援への入り口として―
第14章 障害があるこどもの「きょうだい」について考える
第4部 子どもと関わる者の健康管理
第15章 体調管理と危機管理
第16章 ストレスと上手につきあう
第17章 休みながらも歩いてきた
―母子福祉の実践と研究を振り返って―
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あとがき
新版サブテキストの目次を眺めることで、「未来を担うこどもたち」に関わるためには、こどもを理解するだけではなく、保護者の心情をも理解することが大切だとわかっていただけたと思います。また、心理学、教育学、こども家庭福祉や障害を持つこどもの福祉といった、様々な領域の学問を理解する必要があることも理解していただけたと思います。
幅広い学問分野からこどもに寄り添い、関わり、ともに生きることを、学生と教員とが協同して学ぶことができる本—それが新版サブテキストなのです。

サブテキスト表紙