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2021.05.07

酒井 泰弘 元特任教授が「瑞宝中綬章」を受章【経済学部・経済学研究科】

 令和3年春の叙勲において、元特任教授の酒井泰弘氏(滋賀大学・筑波大学名誉教授)が、これまでの顕著な功績により、「瑞宝中綬章」を受章されましたので、お知らせいたします。


<酒井元特任教授からの受章コメント>
 「不確実性の経済学」を永年研究しておりますと、実に色々な事が起こるものです。
 今回、小生は図らずも「瑞宝中綬章」を受賞致しました。これは「不確実性事象そのもの」で、小生は真摯に受け止めております。
 
 先輩・同輩・後輩、皆様方との温かい交流、特に龍谷大学時代のことは、片時も忘却することがありません。衷心より、厚く御礼申し上げます。
 
 「一生青春、一生精進」--これが小生のモットーです。これからも、皆さんとともに、コロナと共生しながら、一生懸命に研究生活を続けていきたいと思います。


<小峯 敦 学部長からのお祝いコメント>
 ご叙勲についてお慶び申し上げます。

 酒井先生は、ご専門の「情報とリスクの経済学」はもちろんのこと、近年は、ケインズ『確率論(蓋然性論)』とナイト『リスク・不確実性および利潤』の理論的・学史的比較など、研究の幅を広げられています。特に難解な『確率論』をある図によって解釈したことは、極めて独創的と思われます。
 
 さらに「近江商人と三方よし」の思想に触れるなど、「何のための経済か」を常に問題意識とされていました。龍谷大学で教鞭を執られたのは短い間でしたが、その間にも大きな足跡を残されました。
 
 ますますのご発展を念じ申し上げます。


<西垣 泰幸 教授からのお祝いコメント>
 この度は、叙勲まことにおめでとうございます。
 これもひとえに、酒井先生の半世紀にも及ぶご研究と教育の賜物と敬服いたします。
 
 この間先生は、世界的にも注目された多数の研究論文と優れたご著書を発表されてこられました。わたくしも大学院生時代より、先生がアメリカの著名学術雑誌に載せられた生産や消費者行動に関する双対性定理の論文や、日本に帰国されてからの不確実性の経済分析などの名著を一生懸命に読んだことを思い出します。
 
 また、2006年より龍谷大学にもご所属いただき、多くの学部学生や大学院生の教育、ご指導にご貢献いただきましたことは、経済学の一教育者・研究者としてまことに光栄に存じます。
 
 今後とも、お元気で研究を続けられ、我々後進をご指導賜りますことをお願い致します。