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2021.05.18

【開催報告】発酵醸造微生物リソース研究センターキックオフシンポジウム

   【発酵醸造微生物リソース研究センター】キックオフシンポジウム開催報告

2021年5月15日、発酵醸造微生物リソース研究センターの発足を記念して、酒造および考古学の専門家をお招きし、オンラインによるキックオフシンポジウムを開催しました(共催:龍谷大学農学研究科)。学内外の研究者、市民や報道機関を含む70名以上の参加がありました。

講演に先立ち、田邊公一センター長(本学農学部・教授)より、本センターは、有用微生物資源の探索や機能解析およびデータベース構築を主軸とした滋賀県の発酵醸造産業への貢献を目指していることなど、設立意義や構成について紹介がありました。


田邊公一センター長(本学農学部・教授)


「酒造古今 生もとって何?」
竹島 充修氏 (笑四季酒造株式会社・代表取締役)
近江の地酒の概要およびその特色についてのレクチャーとともに、SNSなどを用いた活動についての説明がありました。酒母の微生物叢に関しては、当センターの研究テーマの一つである「複合発酵系の微生物挙動の解明」に通じるものがあるのではとの見解を示されていました。


竹島 充修氏
(笑四季酒造株式会社・代表取締役)


「発酵食品は考古学で研究できるか」
庄田 慎矢氏 (奈良文化財研究所・企画調整部国際遺跡研究室長)
考古生化学という極めて学際的な研究について、多くの写真を交え説明していただきました。考古学的所見がそのまま発酵食品の存在証明に結びつかない難しさ、文字のない時代の遺物から発酵食品の痕跡を辿ることの問題点などに関してさまざまな話が展開されました。


庄田 慎矢氏
(奈良文化財研究所・企画調整部国際遺跡研究室長)

<総合ディスカッション>
シンポジウムの最後は、田邊センター長、島副センター長(本学農学部・教授)のモデレートのもと、視聴者からオンタイムで寄せられた質問を元にディスカッションが行われました。企業、教員から活発な意見や問題提起があり、充実した意見交換の場となりました。