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2017.08.04

龍谷大学社会学部 津島昌寛教授と法学部 浜井浩一教授が女性に対する暴力被害の実態として「女性の日常生活の安全に関する調査」(2016)の調査結果を発表

 龍谷大学社会学部の津島昌寛教授と法学部の浜井浩一教授が、日本学術振興会・科学研究費補助金を受け、矯正・保護総合センターの下で実施した、「女性の日常生活の安全に関する調査」について、日本における女性に対する暴力被害の実態とともにEU諸国との比較について、調査結果を発表しました。
 本調査は、2012年にFRA(欧州基本人権庁)の主導により行われた“Survey on women’s well-being and safety in Europe”(欧州における女性の幸福と安全に関する調査)の趣旨にのっとり、調査票・調査手法を踏襲し実施しました。

■調査の目的
 調査の目的は、女性の暴力被害の実態を把握し、分析結果を政策に活用するとともに、調査の実施を通じて、暴力防止・被害者支援についての啓発に努め女性の地位向上の促進を図ること、EU諸国の結果との比較を通じて、共通点や違いを求め、日本における暴力被害の本質や課題を探ることです。

■調査の概要について
 調査方法は、近畿圏在住の18歳以上75歳未満の女性を対象として、選挙人名簿と住民基本台帳を使用した層化二段無作為抽出法によって2,448人を対象とし、プライバシーに関わる設問を多く含むため、事前研修を実施した女性調査員による訪問調査として実施しました。事前研修は、調査の趣旨、女性に対する暴力被害の実態、協力者・調査員の安全確保、地域の被害者支援に関する情報提供、タブレットPCを用いた聞き取り練習などを行いました。

■EUおよび日本で用いた調査票の設問内容
 ・身体的・性的・心理的被害体験(パートナー以外、現在のパートナー、過去のパートナー)の有無
 ・(被害体験をもつ回答者に)身体的・性的・心理的被害、加害者、場所、警察など支援機関への接触、被害後の症状など
 ・セクハラとストーカーによる被害体験の有無
 ・子供時代の被害体験の有無
 ・女性の暴力被害に関する政策についての意識、本人・パートナーの属性など

■調査結果について
 別添資料を参照ください。



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