2021.06.15
障がいをもつ子どもたちの支援について学ぶ【社会共生実習】
「社会共生実習(障がいをもつ子どもたちの放課後支援)」(担当教員:現代福祉学科 土田美世子)では、6月11日(金)に実習先である「Y&C株式会社放課後デイサービスゆにこ」の社長 増田裕介氏をお招きしました。
次週から始まる実習の前に、障害を持つ子どもたちと接する上での注意点や説明を受け、中盤からはスタッフの方々ともオンラインでつながり、質疑応答の時間を設けました。
まずは、各利用者に用意されているアセスメントシート(各利用者の状況等を把握するための情報が掲載されたもの)や個別支援計画書(各利用者に沿った計画書)、モニタリングシート(支援をする中での実際の様子の記録)の内容について説明がありました。今回はある利用者の資料を読んだ後、受講生から幾つか質問をさせていただきました。
一例を挙げると、「モニタリングシートの「評価」の記入欄には自分の視点や主観を入れて記入してもいいのか」との質問に、「客観的に評価することが大切だが、記入者の主観や経験に基づいて評価することも出てくる。そうした場合にどうしたらいいと思うか」と受講生に質問が返され、「感情だけで書くのではなく、周りのスタッフにも確認しながら書く」と回答する場面があり、受講生と双方向でやりとりがなされていました。
実際の現場でも会議の中でスタッフ同士、意見を交わしながら、気づいていない点などを共有しあっているようです。
また、アセスメントシートに職員の方が手書きで記入したメモについての質問から、子どもの世界を広げようとする「ゆにこ」の支援と、子どもを少しでも危険から守りたい保護者の想いとが、時には異なることも学びました。
実際の支援のお話を聞くことで、実習に向けて受講生たちも具体的なイメージを持つことができる機会となりました。「学生としてどこまで踏み込んでもいいのか」といった不安の声も受講生からは聞こえましたが、増田氏からは「せっかくなので良いと思うことはやってみて」と背中も押していただくことができ、間もなく始まる実習が楽しみになった様子でした。
実習を通して、より多くのことを学んでくれることを期待したいと思います。
社会学部「社会共生実習」について、詳しくはこちらの【専用ページ】をご覧ください。