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2021.06.23

五十家グループの五十棲氏からリベラルアーツの基本を習得する【社会学部】

FARM TO TABLE(畑から直接みなさまのテーブルの上へ)


2021年6月23日(水)、社会学部専攻科目「世界とメディア」(担当教員:中野 有)において、京都の人気居酒屋7店舗の経営者 五十家コーポレーション 五十棲社長をゲスト講師にお招きし、授業が行われました。

兼業農家で育った五十棲 新也氏は、“自分の家に友達や、友達の友達が来るような居酒屋”を経営したいという夢を抱き、修行に励まれました。
3年の修業期間を経て、「FARM TO TABLE(畑から直接みなさまのテーブルの上へ)」をコンセプトに五十家コーポレーションを立ち上げ、現在京都の人気居酒屋として7店舗のお店を構えていらっしゃいます。




五十家グループが運営するお店は、京都市にある自家農園から毎朝収穫される新鮮な京野菜を専任のスタッフが厳選し、良質な野菜の鮮度を損なうことなく、その日のうちに各店舗に自社便で配送しており、その京野菜を使ってお料理の提供がなされています。
現在は、京都市内に飲食店7店舗、ラクト山科にある無印良品の地下1階でイソイズムの漬け野菜や朝採れ野菜を販売している物販店1店舗を運営されており、各店舗それぞれのコンセプトで、様々な調理法や食べ方で京都のお野菜を楽しめるお店が展開され、社員30名、アルバイトスタッフ100名ほどで営業されています。


五十棲 新也氏


授業風景


授業内では、アクティブラーニングとして、多くの受講生から質問がなされ、とても活発な授業となりました。
特に、「コロナ禍でのマネジメント成功のコツとは?」という質問に対して、五十棲氏はこのように回答されました。

「コロナ禍において、五十家は、新規顧客はとっていません。 あくまでも今まで通ってくださったお客様を大切にすることを重要視してきました。
実際、インバウンドや観光を目的に集客をしているお店は生き残ることはなく多くのお店がつぶれました。
おいしく新鮮なお料理を提供するだけでなく、お客様を第一に考えたサービスやその料理の素材がどのようにして収穫され、どのようにできあがったか(マネジメントのストーリー)をお客様に伝えることを大切にしています。」


SNSで情報を発信し、野菜の収穫からメニューの完成までの背景をユーザーにアウトプットしつつも、一過性に過ぎないテレビ取材や雑誌取材を受けるか否かは慎重に考えているそうです。
五十家グループの「メディア意識」を学ぶことができる授業となりました。



授業風景


さらに、スタッフの教育をする上で、“「指示」したければ「支持」されろ”という五十棲氏が大切にされている言葉のお話しも伺いました。
立場に関係なく、指示をする人間になるためには、まずは周囲からの支持を得ることが大切であるというお話しからは、スタッフを尊重する五十家グループの理念が感じられました。

他にも「次の夢はなんですか?」「コミュニケーション力を高めるためには?」「京都の魅力とは?」など、幅広い質問が飛び交い、一つ一つの質問に丁寧に回答してくださるなど、終始笑顔の絶えない授業となりました。

五十家グループの詳細は、こちらをご覧ください。 http://isozumi.jp/



質問する学生


質問する学生


質問する学生


質問する学生


授業風景