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2021.07.12

龍谷経営人(びと)馬場 伶真(ばばりょうま)さん

 経営学部で輝いている学生を紹介する龍谷経営人(びと)、今回は経営学部 1年生 馬場 伶真さん(滋賀県出身)をご紹介します。

 今回取材へのきっかけとなったのが、滋賀県守山市でコワーキングスペース※の開業に尽力する学生という内容のネットニュースでした。高校生の頃から起業へ前向きであり、奮闘する彼のパワーに興味をひかれ、取材させていだたきました。
※コワーキングスペースとは事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。(参照元:ウィキペディア)

きっかけはコワーキングスペース
 馬場さんの起業を目指すきっかけとなったコワーキングスペース。滋賀県の湖南市に住む馬場さんは、兄弟が多く、家で勉強するにも落ち着かず、友人から教えてもらった湖南市にあるコワーキングスペースで勉強するようになったそうです。
 
今の自分 経営者との出会い
 龍谷大学には推薦入試で11月頃には決まっていたそうで、それまで勉強場所として利用していたコワーキングスペースの経営者の方と知り合ううちに、別店舗の立ち上げの手伝いをインターンシップという形で関わらせてもらうことになったそうです。「経営者の方には、インターンシップでお金の回り方、人の動かし方、交渉の仕方など基本的なことを教えてもらっていました。今はイベント企画運営のような会社を立ち上げたいと企画を練っています。」受験勉強で利用した施設で思わぬ出会いがあったようです。


コワーキングスペースは今も利用しており起業に向けた準備をしているそうです。


起業にこだわりを

 なぜ馬場さんは起業にこだわるのでしょうか。「中学生の頃は学級委員やクラス代表などを率先してやっていました。その当時の担任の先生から、経営者の資質があるのではないか。と言ってくれたことですね。」ときっかけを振り返ります。
 先のインターンシップをしていた頃も馬場さんは「インターンシップとは別にアルバイトもしていましたが、仕事はさせられて、給料はもらっている感覚がありました。インターンシップは有償でしたが、自分で居場所を作る、稼ぐという実感があり、納得して活動できたことを覚えています。」大学1年生にしてお金の稼ぎ方に哲学を見いだした馬場さんは、今年の4月から龍大生となってもコワーキングスペースの運営の手伝いから、自身の起業に向けた活動を継続し、起業の勉強をしたり、経営者の方からのアドバイスを頂いたりしているそうです。

湖南市みんなの夏祭り実行委員長に
 湖南市では湖南市夏祭りと花火大会が毎年開催されており、夏の風物詩として定着しているそうですが、昨年は残念ながらコロナ禍による影響を受け、中止になりました。ですが、地元の有志が立ち上がり、2020年10月31日に「湖南市みんなの夏祭り」という名称で開催されることになり、地元の外食を盛り立てるためのテイクアウト事業や、動画配信サイトを活かしたオンラインイベント、そしてフィナーレには花火大会が催されるなど、盛況だったそうです。
 2021年も同様に中止、同イベントを今年も立ち上げる話になり、知り合った経営者の方から経営に関する勉強になるとの推薦もあり、なんと馬場さんは湖南市みんなの夏祭り実行委員長に推薦されます。「学生起業するにも、ひとつのイベントを通じて経営の仕組みを理解したいと思いました。何より地元に役立てることが嬉しいですね。実行委員長を通じて必ず良い経験になると思っていますし、今後の起業にも通じると思っています。」


トレードマークの金髪も多くの人に覚えてもらうためだそうです


将来は起業家に向けて勉強中

 今は実行委員長として、昨年お祭りに協力してくださった方や、商工会議所、観光協会への挨拶で忙しい日々だそうです。そして、今年の夏をめどに起業することを目標に、勉強して地盤づくりを行い、一方でたくさんの方と関わりを持つことが大事との信念のもと、経営者の方との接点をたくさん作り、顔を覚えてもらうようにしているとのことです。

大学の講義も楽しみ
 それだけ忙しいと大学の講義もおろそかになりがちではと心配になり聞くと、「大学の講義は大変興味深く聞いています。1年生で基礎科目が多いのですが、これから学年が上がるにつれ、学ぶことが多いと思っています。大学で学んだことを自分で起業した会社で、誰よりも早く実践できるなんて、楽しみじゃないですか。」との答え。いやはや、恐れ入ります。

「関わりしろ」を大切に
 何か一言メッセージのようなものをもらえますか。と尋ねると次のように答えてもらいました。
 「『関わりしろ』を大事にして欲しいですね。色々な方のお店のオープニングイベントに顔を出したり、商工会や市役所に挨拶に行ったり。そのおかげで経営者の方や職員さんにも気にかけてもらっています。ビジネス書を頂いたりもしますし、今の自分のやる気も人と関わっているからです。この姿勢を今後も大事にしたいです。」

 馬場さん、いかがでしたか。起業はこれからということでしたが、お話を聞くうちに馬場さんは、方々に気を遣っている印象を受けますし、滋賀県出身ということもあり、近江商人の八方よしの心得を持っているような気がしました。今後が楽しみですね。