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2021.07.26

大津市長 佐藤健司氏による特別講義(保健医療論)を実施

 「保健医療論」(担当教員:本学名誉教授 安西将也先生)では、7月16日に大津市長の佐藤健司氏にお越しいただき、「多職種連携」をテーマに行政長としてご講義いただきました。


ご講演の様子



 現在の大津市は、高齢者の割合が年々増加している傾向にあります。その中で、場所別死亡件数の約8割は「病院・診療所」ですが、今後も死亡者数が増加することを考えると病院での受け入れでは限界があります。
 そこで現在注目されているのが「在宅療養」です。


受講生の様子。


 大津市では「地域包括ケアシステム」を構築し、医療・介護・予防・住まい・生活支援が包括的に確保される体制づくりを目指しています。在宅療養環境を整えることによって、住み慣れた地域で自分らしく最後まで暮らし続けることを可能にすることを目標としています。
 しかし、いまだに課題点も多く、介護の現場からは、病状への対応の仕方や主治医との連携が難しいとの意見が上がっていました。安心できる在宅医療を届けるためには医療と介護の垣根を越えて他の業種と連携する必要があり、そのために大津市では「地域でつながる」「職種でつながる」「テーマでつながる」という三つの視点から、対象者へ支援のネットワークを広げているそうです。




 「在宅療養」というこれから増えていくであろう選択肢に対し、様々な制度や取組が大津市で行われていることを知ることができました。将来、福祉関係の仕事に就きたいと考えている学生たちにとっては有意義な時間になったかと思います。
 今回の講演により、学業への意欲がより一層深まったことでしょう。