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2021.08.10

「地域の笑顔をSNSで届ける―シニアボランティアのICTツール習得支援―」プロジェクト始動

レイカディア大学同窓会支部メンバーとのオンライン初会合


 社会学部コミュニティマネジメント学科の坂本ゼミ(参画ゼミⅠ・Ⅲ)では、大津市内でボランティア活動を展開するシニアのグループ、レイカディア大学同窓会大津支部*1のメンバーとともに、地域のシニアにICTツールの習得支援を行うプロジェクトに取り組んでいます。

 このプロジェクトは、今年度の環びわ湖大学・地域コンソーシアムの「大学地域連携課題解決支援事業*2」に採択された「地域の笑顔をSNSで届けるーシニアボランティアのICTツール取得支援ー」をゼミで進めているものです。同窓会大津支部は200人以上のメンバーを掲げ、活発に活動していますが、活動の知名度が低くメンバー以外への活動拡大が課題となっています。


 そこでこのプロジェクトでは、私たちのゼミで、同窓会大津支部のメンバーや地域のシニアの方々にオンラインミーティングやSNSの利用法習得を支援し、シニアのICTスキル向上と、同支部の活動の知名度と拡大を目指しています。

 今年度計画している主な活動内容としては、支部メンバーや地域シニア向けに坂本ゼミのメンバーがZoomやInstagramなどの利用方法を教えるワークショップの開催があります。また、そのワークショップを踏まえて、プロジェクト名にもあるように、ボランティア活動で撮影された「笑顔」の写真をSNSで発信し、コンテストを開催しようと計画中です。

 →20210617 参画ゼミ坂本組 レイカディアプロジェクトについて 


 プロジェクト最初の活動として、6月17日の坂本ゼミ(2講時)に、3回生15人と同支部のメンバー3人が顔合わせを行いました。ゼミメンバーは教室で、支部メンバーは自宅から、それぞれオンラインで参加しました。

 初めての顔合わせでもあり、お互いを少しでも知るためにまずアイスブレイクを行いました。はじめの「実は○○自己紹介」ではzoomのチャット機能を用いて自分の意外な一面を発表しました。続く「Good&New」では支部メンバーの3名にゼミ生のグループに入ってもらい、その中でさらに詳しい自己紹介とともに、24時間以内に起こった「良かったこと」または「新しく始めた出来事」などを発表し合いました。

 これらの交流を通じて、同窓会大津支部の方々とゼミ生の親睦を深めることができました。学生たちは、同窓会大津支部の方々とのグループディスカッションでは、就職活動や今後の人生のアドバイスなどを聞くことができました。普段、同年代と話す機会がほとんどなので、今回の話では新しい発見や気づきがあり、とても有意義な時間を過ごすことができました。


 メンバーの顔合わせ・親睦を経て、6月28日には、第1回プロジェクト企画運営ミーティングをオンラインで行いました。このミーティングでは、12月に予定する大津地域のシニア向けのICTワークショップに先立って、10月中旬に予定している同窓会大津支部メンバー向けの予備ワークショップの内容を決定しました。

 ミーティングのなかで、同窓会大津支部メンバーをはじめとするシニアにとって、パソコンとスマートフォンの連携利用、Zoomのホストとしてオンラインミーティングを開催することはまだハードルが高いという意見が出され、こうした課題を解決するための支部メンバー向けの予備ワークショップの内容を、夏休みの間にゼミメンバーで検討しています。

 後期開始時期までに内容を決定して10月に同窓会大津支部メンバー向けワークショップを開催するとともに、12月に予定している一般の地域の方々へのワークショップの計画も立案、実行していきます。


 コロナ禍で普及したオンラインミーティングですが、シニア層にはまだ馴染みがない方も多く、こうしたICTツールを学ぶことは、今後のシニアによる地域活動を拡大する上で大きな力になると考えられます。また、レイカディア大学同窓会大津支部では、活発に展開している活動を効果的に発信していくためSNSでの発信の重要性を認識されています。

 学生がこのような地域の課題を、世代が全く異なる人たちに自分たちの知識スキルをどう伝えていくか、知恵の出しどころです。元々学生のアイデアから生まれた「SNSでのボランティアの笑顔の発信」は、SNSアプリの使い方習得だけでなく、そこから同窓会大津支部、そしてレイカディア大学卒業生の活動の認知度向上につなげられるという意義があり、その優れたアイデアを具現化していくことが、学生の成長につながると期待されます。

*1 レイカディア大学同窓会大津支部
レイカディア大学は、高齢者が新しい知識、教養と技術を学び、地域の担い手として活動できるよう支援するために滋賀県が開設した「大学」です。60歳以上のシニアが2年間学び、仲間をつくり、卒業後は地域でボランティアなどとして活動します。滋賀県内各所に「同窓会支部」があり、大津支部はその一つで、卒業生が連携しながら地域活動に取り組んでいます。

*2 滋賀県内の大学に通う学生が、地域課題の解決に貢献し、滋賀の人々や生活文化、風景、産品などの魅力に出会い、交流を深めることで、滋賀に愛着を持ってもらうための活動支援を行う環びわ湖大学・地域コンソーシアムの事業。

本記事の草稿は学生が執筆したものです。


【関連リンク】
レイカディア大学
https://www.e-biwako.jp/04_daigaku/

レイカディア大学同窓会大津支部
https://lacadosokai.com/01-laca-dousoukai-otsu/laca-dousoukai-01-ohtsu-shibu.htm