2021.09.08
「地域と企業」の現場実習をオンラインで行いました
「地域と企業」は、経営学部の三つの「プログラム科目」のうちの一つです。「地域と企業」は事前学修-現場実習-事後学修のプロセスから成り立っています。今年度も昨年度と同様にオンラインでの実施となり、8月25日(水)から28日(土)までの4日間、以下のようなプログラムで学びました。
8月25日(水)徳島県つるぎ町役場を訪問。①にし阿波観光圏、②世界農業遺産を活用した地域振興、の二つのテーマで講演いただきました。
8月26日(木)NPO法人グリーンバレーを訪問。①創造的過疎についてのレクチャー、②NPOのスタッフとのディスカッションを通じて、徳島県神山町における地域づくりを学びました。
8月27日(金)徳島文理大学総合政策学部の齋藤ゼミナールとの学習交流(二つの大学の学生がそれぞれ研究報告)を行いました。午後からは、移動スーパーとくし丸について、村上稔さん(『買い物難民を救え!移動スーパーとくし丸の挑戦』の著者)に講演いただきました。
8月28日(土)地場産業である半田そうめんの北室白扇・常務取締役の北室淳子さんにインタビュー形式で講演いただきました。また、個性的な日本酒造りに取り組んでいる三芳菊酒造の馬宮亮一郎社長にもインタビュー形式で講演いただきました。
参加した学生の感想のいくつかを紹介させていただきます。
現場実習では座学では学ぶことが出来ない実際の経営方法を学ぶことが出来た。その経営方法は地域の観光や文化を活かした経営で、地域に密着した工夫がされている。今回は、新型コロナウイルスの影響によりオンラインでの実習であったが、徳島の魅力を感じることが出来た。しかし、実際に訪ねることで「徳島の魅力」、「新たな取り組み」、「人のつながり」だけでなく更なる気付きにも繋がる。そのため、実際に徳島に行き、学びを深めたいと考える。
同じ県ではあるが、それぞれ形態が違う企業の実習だったため、過疎地域を活かしたプロデュースの仕方やそのための情報発信の方法、地域住民の協力を仰ぐアプローチ方法等を聞くことができた。それぞれの違いを感じながらも地域に根付く企業だからこその経営努力や地域貢献のためという利益を追う事だけではない企業の役割があるという共通の学びがあった。
「地域と企業」は実際に現地を訪問し、「現場で学ぶ」ことを主眼とする科目です。学生たちにそのことを実感してもらうことができたように思います。 (文責:細川孝)