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2021.09.14

付属平安高校との高大連携教育プログラム「現代を学ぶ」で法学部の古川原教授が授業 【高大連携推進室】

龍谷大学付属平安高校で9月13日、本学との教育連携教育プログラムの教科「現代を学ぶ」の一環として、法学部の古川原明子教授(刑法)が「犯罪者の立ち直りと地域社会」をテーマに授業を行いました。

プログレスコース3年生を対象にした「現代を学ぶ」は毎年2回、本学教員が現代社会を取り巻く問題をテーマに取り上げて、事前学習の課題設定や100分の連続授業、事後学習をとおして内容の理解を深めています。

今回の授業の事前学習では、薬物依存や更生保護施設についての新聞記事を読み、犯罪者に対する生徒の意識調査を実施。当日の授業では、多くの生徒が日本で犯罪が増加傾向にあると回答したアンケート結果に対して、『犯罪白書』(法務省)では減少傾向にあるデータをもとに、犯罪に対する意識はメディアが大きく影響していると説明し、学校現場での人権教育の大切さを話しました。

また、罪に対する厳罰化の声もあるが、それだけでは犯罪がなくならないことや、再犯が起こるスパイラルについても解説。本学の浜井浩一法学部教授の言葉「反省は一人でできるが、更生は一人でできない」を引用し、「社会から必要な支援がなければ更生は難しい。社会の問題としてとらえて考えるため、自分事として人権意識を高めていってほしい」とメッセージを送りました。今後は事後学習としてさらなるディスカッションを重ねていきます。

次回は10月25日に経営学部の妻木進吾准教授(都市社会学)が「ジェンダーと不平等の再生産」をテーマに授業を行う予定です。高大連携推進室では今後も付属平安高校と連携した教育活動を展開していきます。


付属平安高校3年生を前に犯罪者の立ち直りと地域社会について話す古川原教授