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2021.09.16

I&H株式会社と農学部中村富予教授の共同研究グループ が、通所介護事業所利用者の低栄養、低ADLにはポリフ ァーマシー(多剤併用)が関連していることを“Medicine”誌 に掲載【農学部】

 I&H株式会社と農学部食品栄養学科 中村富予教授の共同研究グループでは、今回、通所介護事業所利用者の低栄養、低ADLにはポリファーマシーが関連していることを報告しました。 
 2018年4月の介護報酬改定では通所・居宅系サービスの『栄養改善加算』が見直され、外部管理栄養士の実施でも算定が認められました。また2021年4月の改定では、『栄養アセスメント加算』が新設された。I&H株式会社では、調剤薬局の管理栄養士が地域包括ケアシステムの一端を担うことを目標に、地域での栄養指導業務を行っています。今回は、その一環として行った通所介護事業所利用者の低栄養状態の実態調査の結果であります。
 通所介護事業所利用者の低栄養や低ADLの両方に、ポリファーマシーが関連しており、薬剤の種類別ではプロトンポンプ阻害剤が両方に関連していることが示唆されました。プロトンポンプ阻害剤にはタンパク質吸収障害および同化障害が引き起こす可能性が示唆されています。I&H株式会社では、今後も、調剤薬局の薬剤師と管理栄養士が共同で、高齢者の低栄養予防の取り組みを進めます。
 本研究の成果は、 “Medicine”誌にwebで8月27日に掲載されました。

【論文掲載情報】
雑 誌 名:Medicine (Baltimore)
論 文 名:Polypharmacy is associated with malnutrition and activities ofdaily living disability among daycare facility users: A cross-sectional study
和 訳 名:ポリファーマシーは、通所介護事業所利用者の低栄養と低ADLに関連している:横断的研究

論文へのアクセスはこちらから

著 者 名:(職種)
・龍谷大学 
中村 富予(管理栄養士)
・I&H株式会社
家辺 愛子・今井 晶子・中村 佳美・溝上 欣子(管理栄養士)
伊藤 隆司・大河内 祐貴・池下 暁人・小湊 英範(薬剤師)

■参考
中村 富予 教授
公衆栄養学研究室