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2021.10.22

三日月滋賀県知事が「食と農」の特別講義を実施~農学部生が滋賀県の食材を用いた健康促進のアイディアを披露~

 2021年10月22日(金)、農学部の客員教授である三日月大造滋賀県知事の講演会が開催されました。

 講演のテーマは「県民みんなで創る滋賀の『食と農』を通じた『幸せ』」。冒頭は「知っているようで知らない滋賀」を題材とし、年少人口の割合が高いことや平均寿命が日本一の長寿県である一方で健康寿命との差が課題であり、なぜ滋賀県民の寿命が長いのかを分析し、生活習慣や生活環境を提案したいとお話頂きました。
 滋賀県は琵琶湖があり山がある恵まれた環境を持ち、滋賀県の食材は「水」から始まるといっても過言ではありません。特にびわ湖の恵み「琵琶湖八珍」や「セタシジミ」など母なるびわ湖の恵みに育まれた食材があり、「近江米」・「近江牛」・「近江の茶」など、日本最古の歴史や現代の食のルーツに繋がる食材もあります。そのような滋賀県の豊富な食材をもっと認知して頂くために「おいしが うれしが」をモットーに、地元の人々にも滋賀県の食材の発見と感動を促す地産地消に力を入れており、食を通じた人・地域のつながりを重視しています。また、「環境こだわり農産物」やオーガニック農業の推進を含む、琵琶湖にやさしい農林水産業「琵琶湖システム」を未来に受け継ぐための「世界農業遺産」認定に向けた取り組みなど、持続可能性の向上にも力を入れてきています。
 そして、これらを包含する滋賀県の「食と農」を通じた「幸せ」として、農業者・漁業者にとって滋賀の農畜水産物を育て・採る「幸せ」、流通・小売販売者にとって滋賀の農畜水産物を届ける「幸せ」、消費者にとって滋賀の農畜水産物を選ぶ・食べる「幸せ」、これらの幸せを改めて見直し、未来に受け継ぐために原点にかえって取り組みを進めたいとお話頂きました。

 講義の中盤には学生の発表とディスカッションに向けて緊張をほぐすため、大学院生(食農科学専攻生)の島大輔さんが指導役となり、講演会参加者全員でラジオ体操第3を行い、学生達は身体も緊張もほぐれた様子でした。

 ラジオ体操第3の後は、滋賀県の食材と何かを掛け合わせた健康促進のためのアイデアを学生が発表し、知事と共に楽しく健康になるアイデアについてディスカッションしました。

【学生のアイデア】
〇電車を活かした、観光、飲食店の活性化 
〇インスタ映え野菜カフェ
〇“+α飛び出し坊や”で健康増進キャンペーンをPR

 それぞれ学生ならではの気づきから滋賀県民の健康促進のためのアイデアが提案され、三日月知事からは前向きに検討を進めていきたいというお言葉を頂きました。
 ディスカッションでは、学生からの質問に三日月知事が返答してくださり、滋賀県知事に自分の考えや疑問、思いを直接伝えていくうちにどんどんと質問が沸き、学生からアイデアも提案され、知事の賛同を得るなど、非常に有意義な時間となりました。