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2021.10.25

奈良育英高等学校が農学部を訪問-アグリカフェを実施-【農学部】

10月25日(月)、瀬田学舎においてアグリカフェを実施しました。

奈良育英高校の1年生が午前(37名)と午後(37名)に分かれて参加しました。

午前の部は文系学生を対象に農学部食料農業システム学科 嶋田 大作准教授が「農業は環境に良いってホント?」をテーマに農業を環境汚染について講義し、午後の部では農学部資源生物科学科 三柴 啓一郎教授が「遺伝子組み換え食品って?」をテーマに遺伝子組み換え食品について高校生1年生とディスカッションを行いました。

【午前の部】10:15~11:30
農業は環境に良いってホント? 食料農業システム学科 嶋田大作准教授

農業の現場で活用されている肥料や支柱・ビニールマルチなどには、自然環境に大きな影響を及ぼすプラスチックや鉄などが使用されており、それらが田畑から川や海に流れ出すことで環境破壊につながっていることを学びました。

実際にコンポスト(有機物を微生物の発酵分解によって堆肥化するための道具)に生ごみを混ぜたり、被覆肥料(表面をプラスチックの膜でコーティングしたもの)を手にとり、農業によるプラスチック汚染について考えました。

【生徒からの声】
農業が環境汚染につながっているイメージは全く無かった。
植物を元気に育てるための肥料が環境汚染につながっていることを初めて知った。
生ごみの分解(コンポスト)はもっと嫌な臭いがするイメージがあったが、とてもおしゃれな形で全く臭いもしなくて驚いた。




【午後の部】13:45~15:00
遺伝子組み換え食品って?  資源生物学科 三柴 啓一郎教授

講義冒頭に三柴教授から遺伝子組み換え食品についてのレクチャーを受け、講義後は遺伝子組み換え肯定派・否定派に分かれて、遺伝子組み換え食品について考えました。

日本で組換え作物を栽培する必要があるか?という課題に対して、肯定派は輸入する価格を抑えるために遺伝子組み換えを行うべきだと考察し、否定派は身体に及ぼす影響が完全ではないし、生態系が崩れる可能性があるから遺伝子組み換えを行うべきでないという意見など様々な意見が出されました。

【生徒からの意見】
海外市場だと遺伝子組み換え食品でも「日本ブランド」として売れそう。
日本では遺伝子組み換え食品はマイナスイメージだけど海外では日本産ならばプラスイメージにつながりそう。
遺伝子組み換え食品は安全性の審査が不十分だと思う。

優秀な発表をしたグループには「ムーンダスト」と言われる遺伝子組み換えを行い栽培されたカーネーションが贈呈されました。