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2021.10.29

「琵琶湖流入河川の瀬切れと回遊魚―社会・生態システムの視点から掘り下げるー」瀬切れ現象を社会-生態システムの視点から読み解くシンポジウム <11/6(土)ウェビナー(Zoom)によるオンライン開催(事前申込制)>

【本件のポイント】

・2021年度龍谷大学里山学研究センター※1共催のシンポジウム「琵琶湖流入河川の瀬切れと回遊魚―社会・生態システムの視点から掘り下げる―」を11月6日(土)にオンラインにて開催

 

・瀬切れが河川性動物に与える影響についてだけでなく、瀬切れが発生する要因を地形や社会的背景から掘り下げ、人と自然が共存できる持続可能な社会へつなげるための議論を展開

 

・里山学研究センターでは、2015年度の文部科学省 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の採択を契機に、琵琶湖の保全・再生に「Satoyamaモデル」を活かす政策を模索

 

【本件の概要】

琵琶湖流入河川の多くでは夏場に毎年、大規模な瀬切れが発生しています。瀬切れとは、河川の水の流量が減少し、河床が露出して表流水が途切れてしまう状態のことをいいます。瀬切れの発生は河川性生物に強い影響を与え、特に河川と湖などを移動する回遊魚にとっては重要な問題です。

しかし瀬切れは、夏場の降水量や地形によるものだけではなく、農業など人々の生活や社会の仕組みなど様々な要因で引き起こされます。

そこで本シンポジウムでは、瀬切れを生態学的視点から見た講演2本と社会・歴史・地形などの視点から見た講演2本を設け、皆さまと瀬切れについて社会・生態システムの視点から深く考えていければと思います。

 

1.開催日時 : 2021年11月6日(土) 13:00~16:00

※一般来聴歓迎、入場無料、事前申し込み制

 

2.開催場所 : Zoomによるオンライン ※申込は下記HPにて

https://forms.office.com/r/0bAEgy5qwx

※取材の場合は別途お問い合わせください。

 

3.プログラム:

13:00 趣旨説明

13:05 「トウヨシノボリ当歳魚と瀬切れ」

      太田 真人(龍谷大学里山学研究センター)

13:45 「瀬切れの原因と影響:アユの各生活史の産卵量に着目して」

      沢田 隼(龍谷大学大学院理工学研究科)

14:30 「瀬切れをめぐる社会的背景」

      秋山 道雄 氏(滋賀県立大学名誉教授・龍谷大学里山学研究センター)

 

15:10 「天井川の成因としての過去の自然への作用の検討」

      林 珠乃(龍谷大学先端理工学部・龍谷大学里山学研究センター)

15:50 総括

(オーガナイザー:太田 真人・林 珠乃・三木 健(龍谷大学先端理工学部教授))

 

4.発表者プロフィール

・太田 真人

龍谷大学里山学研究センター・博士研究員。1985年生まれ。龍谷大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。著書に“Break marks on she wings of butter-files and predation pressure in the field”(共著、Entomological Science,17(4),2014).「森里川湖のくらしと環境―琵琶湖水域圏から観る里山学の展望―」(共著、晃洋書房、2020年).「琵琶湖流入河川におけるトウヨシノボリを用いた瀬切れ規模の評価の試み」(共著、応用生態工学24(1),2021)など。

 

・沢田 隼

株式会社西日本科学技術研究所・研究員。1993年生まれ。龍谷大学大学院理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。著書に「アユの炭素・窒素安定同位体分析のための脂質量補正式と筋肉、卵巣、粘液における濃縮係数」(共著、魚類学雑誌 65(1),2018).“Isotope analysis reveals proportional change and site‐selection variation of river‐and lake‐produced eggs of a landlocked migratory fish ”(共著、Journal of fish biology 96(1),2020).“Turnover rates for muscle, mucus and ovary tissues of ayu fish (Plecoglossus altivelis altivelis) in multiple stages determined through carbon and nitrogen stable isotope analyses ”(共著, Ecology of Freshwater Fish 30(4),2021)など。

 

・秋山 道雄 氏

滋賀県立大学・名誉教授。1949年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。著書に「環境用水―その成立条件と持続可能性―」(共編、技報堂出版、2012年).「琵琶湖と環境」(共編、サンライズ出版、2015年).「琵琶湖岸からのメッセージ 保全・再生のための視点」(共編、サンライズ出版、2017年). 森里川湖のくらしと環境―琵琶湖水域圏から観る里山学の展望―」(共著、晃洋書房、2020年)など。

 

・林 珠乃

龍谷大学先端理工学部・実験助手。1975年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。著書に「里山学のまなざし―<森のある大学>から―」(共著、昭和堂、2009年).「里山のガバナンス―里山学のひらく地平―」(共著、晃洋書房、2012年).「里山学講義」(共著、晃洋書房、2015年). 森里川湖のくらしと環境―琵琶湖水域圏から観る里山学の展望―」(共著、晃洋書房、2020年)など。

 

 

5.主催 : 個体群生態学会

    共催 : 龍谷大学里山学研究センター

 

6.用語説明 :

※1 龍谷大学里山学研究センター

 

問い合わせ先:龍谷大学里山学研究センター事務局 
                               Tel 075-645-2154 Mail satoyamagaku@ad.ryukoku.ac.jp