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2021.11.22

山本昌作氏(株式会社HILLTOP代表取締役副社長)にご講演いただきました

 宇治市に本社を置くHILLTOP株式会社は1961年に創業し、1980年に設立(法人化)されました(設立時の社名は山本精工株式会社であり、2014年に現在の社名に変更)。もともとは典型的な下請け中小企業でしたが、現在の経営陣のもとで「ヒルトップ・システム」を確立し、「脱・下請け」「脱・鉄工所」を達成しました。同社は「理解と寛容を以て人を育てる」を経営理念としています。現在は海外にも進出し、米国に現地法人(シリコンバレーとテキサスにオフィス、カリフォルニア州・アーバインに工場)を有しています。
 細川ゼミでは11月9日の3年生ゼミに、代表取締役副社長の山本昌作氏をお招きして講演していただきました。山本氏には『ディズニー、NASAが認めた遊ぶ鉄工所』ダイヤモンド社、2019年の著書があり、ゼミ生は事前にこのテキストを一読のうえで講演を聴かせていただきました。講演が終了した後には、テキストを読んでの質問を出して、お答えいただきました。以下に、いくつか学生たちの感想を紹介します。


同社の3次元測定の様子

 本日、山本さんの講演を聴くまでは、正直本に書いてある内容がうまくできすぎていて半信半疑でした。しかし、生の声で山本さんの考えを聴いて、私の考えも大きく変わりました。面白さを追求して、人を重んじることでニッチな分野からチャンスを生み出すやり方は非常に魅力的に感じましたし、そんな企業があれば働いてみたいなとも感じました。

 山本さんの印象として、『遊ぶ鉄工所』を読んで感じた通りの方だなと思いました。自分の考えをずっと一貫しているように思えます。目先の利益を気にせず長期的な利益を優先する考え方はとても大切であると学びました。その利益がお金だけでなく人や資源であってもです。またヒルトップ・システムも本だけだと想像しにくかったのですが、映像で見ると本当に機械が作っていて、人はパソコンに向かい合ってアイデアを出していました。中小企業の中でも進んだ考え方をもつ企業というのに興味を持ちました。

 本日の講演は、『遊ぶ鉄工所』に書かれている話よりもさらに進化したHILLTOPのお話が聞けて非常にワクワクするものでした。ビジョンがはっきりしている経営者の下で働く大切さが感じられました。今日特に印象に残っているのは、邪魔くさいルーティンを作業レシピとしてマニュアル化するというお話です。HILLTOPが新しいことに挑 戦し続けられるのは、作業レシピを作って、新しい技術やノウハウの習得につなげられるからだと、宇宙開発事業や医療系への進出のお話から感じました。また、山本さんのお話を直接聞いて、一度は必ず本社見学に行きたいと、強く思いました。


同社HPより事業例

 山本副社長に学生の感想をお送りしたところ、「今までいろんなセミナー講演などで頂いた感想などより一番素敵でピュアな感想でした。とても嬉しく見させて頂きました」とのコメントをいただきました。
                               (文責:細川孝)