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2021.11.10

清水寺執事補 森 清顕氏から学ぶリスクマネジメント【社会学部】

清水寺執事補:森 清顕氏


2021年11月10日(水)、社会学部専攻科目「リスクマネジメント」(担当教員:中野 有)において、世界に誇る京都の名刹「清水寺」から執事補であり、エフエム京都・アルファステーション『Words for tomorrow』でレギュラーを務める森 清顕氏をゲスト講師にお招きし、授業が行われました。


授業風景


近年、AIやIoTをはじめとする様々なICT技術が急速な発展や、新型コロナウイルスの蔓延などにより、将来の予測が極めて困難な時代となり、VUCA(ブーカ)時代と言われるようになりました。

【VUCA時代とは】
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味する。


授業では、中野先生から森氏のご紹介があり、その後は受講生が森氏に質問を投げかけていくというアクティブラーニングが行われました。


授業担当:中野 有先生


観光名所である京都は、新型コロナウイルスの影響で経済的に大打撃を受けました。

観光地である寺院もその打撃を直接的に受けました。

森氏は、「京都は、観光におけるリスクヘッジができていなかった」と述べられ、京都のリスクマネジメントへの希薄さを訴えられました。

さらに、「リスクヘッジは、実際にリスクが来ないと無駄であると思われがちであり、“リスクヘッジは決して無駄なことではない”と人々が意識することが大切である」と述べられ、リスクマネジメントの重要性についても学べる授業となりました。

また、寺院におけるリスクマネジメントについてもお話しがありました。

「今後世界は、メタバース時代となる中で、現在の行政や組織人がそのような時代に付いていけるのか。特に伝統文化を守り、継承していく役割を果たす寺院関係者は、そのような時代に必ずしも付いていく必要がないものの、最先端のメタバースを知っていないといざという時のリスクマネジメントはできない。伝統を大切にしながら、イノベーションを実践することが求められる。」というお話しからは、職業や生活などに囚われず、誰しもが日々錯綜する情報にアンテナを張り、来るリスクに備えておく必要があることを学ぶことができました。

【メタバースとは】
メタバースとは、多人数が参加可能で、参加者がその中で自由に行動できる、通信ネットワーク上に作成された仮想空間のこと。
メタバースという言葉は、メタ(meta:超)とユニバース(universe:宇宙)から作られた合成語。


質問する学生


他にも「宗教を信じた方が幸せになれるのか?」「SNSを通して伝えたい思いはあるか?」「今後日本に求められることとは?」など、幅広い質問が飛び交い、森氏は一つ一つの質問に丁寧に回答してくださるなど、学びの多い授業となりました。

清水寺の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.kiyomizudera.or.jp/


質問する学生


質問する学生


質問する学生


質問する学生


授業風景