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2021.12.09

バラして見てみよう!をテーマに東大津高校でアグリカフェを開催【農学部】

2021年12月9日(木)、東大津高校においてアグリカフェを実施しました。

東大津高校の1・2年生(計9名)が参加し、「バラしてみてみよう!~そこに“ある”のに“見えないもの”を可視化してみよう~」をテーマに理系・文系それぞれの視点から様々な物事を「階層化」し考えました。
今回のアグリカフェは生徒だけでなく、6名もの先生方にもご参加頂きました。

【理系の視点】植物生命科学科 別役 重之 准教授(多細胞免疫動態研究室)
スーパーで売っているカイワレの葉を分解し、普段見ることのできない葉の構造や細胞を観察しました。

葉そのものを顕微鏡で観察すると、葉はとても小さい細胞一つ一つから形成されていることがわかり、さらに、透明化液を使用し脱色した葉は、葉そのものよりも維管束がくっきりと浮かび上がっていることが観察できました。とても小さいカイワレの葉ですが、様々な要素が葉を構成していることがよくわかります。

【文系の視点】食料農業システム学科 山口 道利 准教授(フードシステム学研究室)
選択型コンジョイント分析「お買い物実験」を実際に体験し、食品や農産物を「属性(色・味・形・産地・こだわり・・・)」ごとに分解して考えた際、我々、消費者が属性ごとにどれくらいの支払い意志を持つかを考えました。

「お買い物実験」ではスーパーで販売されている「普通のうどん」とまだ世に出ていない「びわ湖ブルーうどん」にそれぞれ価格設定をし、いくらならそのうどんを食べたいと思うのか、それぞれスマートフォンからGoogle formアンケートを実施し、その結果を分析しました。

【生徒からの感想】
・顕微鏡では、細胞の核や葉緑体しかみたことがなかったが、今日の観察で維管束を観察することが出来て良かった。
・農学部でどんなことを勉強するのか知るきっかけとなった。
・農学は実験などの理系分野だけでなく、経済活動から考える文系の視点があることについいて知れてよかった。
・植物の構造を観察することが楽しかった。

今回のアグリカフェでは多細胞免疫動態研究室の農学部生2名が運営をサポートしました。
2名の学生からは、教職課程を履修しているため、アグリカフェを通じて高校生と交流ができたことは、自分にとって良い経験となった。教えることの難しさと楽しさを実感することができた。と声が寄せられました。