Need Help?

News

ニュース

2021.12.20

「政策実践・探究演習(国内)」 人とまちが育つ「話し合い」創造プロジェクトがフィールドワークを実施 【政策学部】

 政策学部「政策実践・探究演習(国内)」の人とまちが育つ「話し合い」創造プロジェクトが2021年12月12日(日)に京丹後市大宮町でフィールドワークを実施しました。
今回のフィールドワーク(FW)は2022年2月6日(日)に開催予定である「大宮町わいわいミーティング」にてファシリテーター役として参加するために、京丹後市大宮町の雰囲気や地域資源を知ることを目的に行いました。
FWは京丹後市大宮市民局の村上さんの案内のもと、地域で愛されている大宮町のスポットをめぐりました。

 まず、奥大野公民館にて、大宮町区長協議会の川口会長から大宮南里力再生協議会での取組についてご紹介いただきました。大宮南地域では「最先端の田舎」を目指し、地域なりわいづくりを行っています。その中で、様々な方との交流を特に重要視し、エリアの広域化による連携づくりによって、少子高齢化による用耕作地減少などの問題解決に取り組んでいます。昼食には地域で活躍するおふくろSUN工房の皆さんから、丹後の郷土料理であるバラ寿司をいただき、食文化を体験しました。


奥大野公民館での様子


バラ寿司

 つねよし百貨店では、店主の東田さんに過疎地域での買い物事情やお店についてお話を伺いました。お店は地域の暮らしの原点であり、店内にはコワーキングスペースやまちライブラリーが併設され、地域住民の交流の場にもなっています。そのような空間に受講生たちは「とても大切であり、維持するべきだ」、「近所にあれば間違いなく毎週通っている」、「地域の伝統を残し、今後もつなげていきたいという店主さんの強い意志を感じ、伝統を受け継ぐということの重要性と難しさについて考えさせられた」などの感想を抱いています。一方で、ハサップの厳格化が農産物の販売を困難にさせ、農家はやる気を消失しているという話から、「日本の大きな問題が垣間見た」という意見もあり、実際に現地の方のお話を聞くことにより地域の抱える問題を知ることができました。


つねよし百貨店の外観


つねよし百貨店の様子

 大宮売神社では宮司さんに神社の歴史や地域とのつながりについてお聞きしました。地域にとっては、神社があるからお祭りができると思われている一方で、神社としては、地域の方がいるからお祭りが行われ神社が成り立つとお聞きし、地域と神社の密接した関係性を知りました。


大宮売神社での様子

 小町公園では、大宮町にゆかりのある小野小町や内山ブナ林、五十河地域について伺い、河辺区民センターでは、河辺区の地域づくりについて話を伺いました。過疎化が深刻化している五十河地域に比べ、河辺区は大宮町の中でも新興住宅が増加している地域であり、対照的な2つの地域を比較しながら両地域の特色について考える機会となりました。


小町公園での様子


河辺区民センターでの様子

 FWを通じ受講生たちは大宮町に対して、「大宮町は住民同士の繋がりが強いように感じた」「大宮町に訪れたことによって、大宮町の魅力や課題を自分の目で確認することができ、非常に良い機会であった」と話しています。
わいわいミーティングは次回で3回目の開催になります(第2回は新型コロナウィルス感染症のため中止)。「普段あまり声を聞けない人の意見を聞きたい」という区長の思いや、今回のFWで学んだ地域の方の「地域をもっと良くしていきたい」という思いを受け、受講生たちはファシリテーターとして、地域の方の意見を引き出し「良い話し合い」ができるよう意気込みを高めています。