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2021.12.22

「共生のキャンパスづくり」シンポジウムを実施【障がい学生支援室】

「学生、教職員、学生の人生を応援したい事業所等、みんなで考える大学の学生支援」をテーマに12月22日に「共生のキャンパスづくり」シンポジウムをハイブリッド開催しました。本学学生、教職員、学外者、約100名の参加があり、盛況のうちに終了しました。

 例年、本シンポジウムでは、主に心身機能の障がいから「共生のキャンパスづくり」について考えてきました。しかし、昨今、コロナ禍において様々な活動や社会参加が制限される中、新たに心身の不調を訴える学生の相談が増加しています。今日の状況はWHO(世界保健機関)が2001年に提唱した「国際生活機能分類(ICF)」に基づくならば、全ての学生が「活動」や「参加」が制限され、心身に様々な影響を受けているに等しい状況にあるとも考えられます(注)。そこで今回は複数の学生の現状報告から、学生支援全体について取り上げました。
今回のシンポジウムでは、まず学生3名が勇気を出してリアルな経験と思いを話しました。学生のリアルな声、生活実態を知る貴重な機会になり、参加者アンケートでは「学生が経験している現実の大変さがわかった」「色々と考えさせられるきっかけとなった」「学生のナマの声を聴く事の大切さを実感した」等、たくさんの感想が寄せられました。また、学生実行員会からは、「学生が考える学生支援ビジョン」の提案もあり、今後の本学の学生支援の方向性を考える上で貴重な機会となりました。

(注)「障がい学生支援」は、「国際生活機能分類(ICF)」を採用している「障害者の権利に関する条約」の精神を具現化するものであり、「心身機能や身体構造」に限定せず、「活動」や「参加」を合わせた3つの生活機能と、生活機能へ影響を与える「環境因子」と「個人因子」、それら全体を捉えて推進すべきものと考えています。

【共生のキャンパスづくりシンポジウム開催内容】
入澤学長挨拶
シンポジウムの趣旨説明
話題提供①「コロナ禍の学生生活~ショートムービィ『理由』を作成した理由」
卒業生 河合 祐樹
話題提供②「コロナ禍における自分の変化、そして大学に求める変化~学生それぞれの思いと学生が考える学生支援ビジョン」
         文学部 太田雄斗 政策学部 松本 愛  文学部 冷田 陸歩
質疑応答、ディスカッション
休憩(手話サークルLEMON、Ryu-SEI GAP Clear発表)
話題提供③「コロナ禍の学生支援~百縁夕食の取組」  
総務課職員 野村 珠美
話題提供④「大学生協の学生支援~コロナ禍の取組とこれから求められる学生支援」  
龍谷大学生活協同組合 専務理事 谷口 一宏
質疑応答、ディスカッション
【展示コーナー参加団体】
 龍谷大学宗教部、ボランティア・NPO活動センター


趣旨説明をする瀧本コーディネーター

学生実行委員が提案したビジョンの説明


総務課の野村さん

コロナ禍の学生支援の取組として実施した百縁夕食の報告や親和会(保護会)による学生応援企画の実施について報告


龍谷大学生活協同組合の谷口専務理事

大学生協で実施した学生アンケートの結果や、コロナ禍での学生支援の取組について具体的にご紹介いただきました。