2022.01.19
西川ゼミがDARI-Kインドネシア駐在員の足立こころ氏を招いて特別講義を開催【経済学部】
経済学部西川芳昭ゼミ(食と農の経済学)では、2022年1月18日(火)にチョコレート企業の新しいビジネスモデルとして注目を浴びているDARI-K(本社京都市上京区)のインドネシア駐在員足立こころ氏を招いた特別講義を実施しました。DARI-Kは、インドネシアスラウェシに駐在員を派遣して、カカオ豆の栽培・収穫から発酵・乾燥までを一貫して管理するユニークなバリューチェーンを構築し、良質のチョコレート生産を行っています。
講演の中で、足立氏は、現地で農家のホームステイをしながら農家の指導や収穫・調整に関わるだけでなく、梱包・発送し、開梱・加工、そして消費者への販売に至るまでのダイナミックな仕事の様子をスライドを用いて説明されました。大手企業が安価に利用しているインドネシア産のカカオ豆に付加価値をつけて、現地の生産者の所得を増やすグローバルな社会的企業の側面と、学生にとっても理解しやすいバレンタイン商戦における大手コンビニとのコラボレーションなどの小売業の実態の側面を自身の仕事内容を通じて具体的に紹介されました。
また、足立氏は学生時代に東日本大震災を経験し、岩手県でのボランティア・インターンを経て、龍谷大学経済学研究科で災害復興と援助について、インドネシアをフィールドに調査を行いました。このようなインドネシアでの仕事に出会った自分の経験を具体的に話し、後輩たちに学生時代にいろいろな体験をすることが卒業後の仕事につながることを紹介し、キャンパスの外に出て学ぶことの大切さと面白さを強調しました。
受講者からは、「チョコレートというとガーナなどのアフリカと言うイメージが強かったが、アジアの生産地とのつながりが良くわかった。」「京都のチョコレート会社の製品が世界的に評価されていることに驚いた。」「足立先輩の就職活動の様子を聞いて、色々な事に興味を持って関わることの重要さを感じた。」などの感想があり、大きな刺激を受けた様子がうかがわれました。