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2022.02.01

滋賀県「若年層向け人権啓発講義」を開催【REC滋賀・社会学部】

 2022年1月7日(金)1講時に、滋賀県による「若年層向け人権啓発講義」が社会学部現代福祉学科の「障害者福祉論Ⅱ(担当:立田 瑞穂講師)」の中で行われました。
 滋賀県では「滋賀県人権尊重の社会づくり条例」のもと、若い⼈たちに⼈権は⾝近なものであり、⼈権の尊重は私たち⼀⼈ひとりが考えていかなければならない課題であるという意識をより強く持っていただくことを⽬的として、県内⼤学等での講義の中で、各⼈権分野の最前線で活動されている⽅からの講話により、⼈権課題の現状を学ぶ機会が提供されています。今年度は本学と2月に滋賀県立大学で実施されますが、正課講義の1コマを使って実施されるのは今回が初めてです。

講師の⽴⽥瑞穂先⽣は授業の中で、「障害と⼈権︓Quality of lifeの視点から」と題し、次のようなことをお話いただきました。
●QOLとは何かを考えるため、まず、⾃分にとって暮らしで⼤切にしているもの、豊かにしてくれるものは何かを振り返ってみる。
●⼈権とQOL はどちらも個⼈を⼤切にする点で重なり合う、QOL視点のアプローチは、個⼈が⾃分の暮らしに⼤切なことを最もよく知っているという⽴場に⽴っているということ、それは周囲の⼈との対話、関係の中で気づかれることも多い。
●その⼈のことを知ることで、QOLと⼈権を守るにはどうしたらよいかが分かってくる。

授業は、講義、ワーク(個人作業、グループ)、最後にワークシート、アンケートの記入・提出が行われました。対面以外にもオンラインで受講された学生もおられました。学生からは以下の声が寄せられました。
●事例から、○○さんの暮らしとその障害で、どうしたらQOLを満たせるのかということについて深く考えることができました。
●QOLは主観と客観でかなり変わると感じた。
●⼈権に関する問題は、永遠の課題だなと思いました。解決には、1⼈ひとりの意識を変えることが⼤切だと思うので、しっかり学び考えたい。
●障害がQOLを下げていても、それを⽀援の⼒で上げていくのは難しいので、考えさせられる事例だなと思った。

参加した学⽣たちには、講義とワークをとおして⼈権について改めて考えてもらえるきっかけとなりました。

<参考>滋賀県ホームページ
https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kurashi/zinken/300334.html