研究・社会実装推進機構
機構長 岸本 直之
このたび龍谷大学は、2026年4月1日付で「研究・社会実装推進機構」を新たに設置しました。本機構は、研究の高度化とその成果の社会実装を一体的に進めるための中核拠点であり、基礎研究から応用、社会実装支援まで連続的にサポートする体制を整えています。
現代社会が抱える課題は複雑化・多様化し、専門領域を超えた知の結集や、多様な主体との協働が不可欠です。本機構は、学内外の研究組織を有機的に連結するとともに、行政・企業・NPOなどとの連携を強化し、課題解決に資する研究プロジェクトの創出と実装を力強く推進します。また、大学発ベンチャー支援や共同研究の促進、知的財産の戦略的活用を通じて、産官学連携の新たな価値創造にも積極的に取り組みます。
本機構は、学際的研究を推進する人間・科学・宗教総合研究センター、世界仏教文化研究センター、多様な附置研究所に加え、知的財産マネジメントや産官学連携、研究プロジェクト支援を担う知的財産センター、イノベーション推進センターを統合し、有機的な連携を進めていきます。これにより、研究者が自由度の高い挑戦的研究を進める環境と、その成果を社会へ届けるまでの道筋が、これまで以上に盤石なものとなります。
龍谷大学は、「浄土真宗の精神」に基づく人間尊重の理念を柱に、教育・研究・社会貢献を展開してきました。この理念は、すべての人が尊厳をもって共生できる社会をめざす学術活動の指針でもあります。研究・社会実装推進機構は、こうした本学の理念を現代的に体現し、研究成果を社会の力へと転換していく役割を担ってまいります。
今後も、研究者・学生、地域社会、企業、行政、NPOなど多様な皆さまと協働し、社会課題の解決と知の創造に寄与する活動をさらに加速させていきます。皆さまの変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
龍谷大学は、地球規模で複雑化する社会課題の解決に向けて、学内外のステークホルダーと連携を図りながら、研究活動と社会貢献活動によるコレクティブ・インパクトを創出し、社会の変革をリードするため、2026年4月1日に、「研究・社会実装推進機構」と「価値創造推進機構」を新たに開設しました。この組織再編は、これまで龍谷エクステンションセンター(REC)が担っていた“社会連携”の機能を、特定の理念(研究・社会実装推進、価値創造推進)のもと、部門横断的な役割を持つ組織として開設するものです。そして、これまで個別で専門性を高めてきた既存組織を結集させることで、その機能を充実・強化します。
「研究・社会実装推進機構」は、総合大学としての総合知を活かし、地域課題から地球規模の課題までを視野に入れた研究を推進するとともに、その成果を社会実装へとつなげることを目的としています。
具体的には、基礎研究から応用研究、社会実装までをシームレスかつ横断的に支援し、研究者をはじめ、特色ある研究を推進している複数の学際的研究プロジェクトなどの支援の強化を目指しています。また、イノベーション推進センターと知的財産センターが中心となり、研究プロジェクトの立ち上げやスタートアップ創出を見据えた研究シーズの探求と事業化支援、人材育成にも積極的に取り組みます。
| 当該機構内に属する研究組織 | 各センターの概要 |
|---|---|
| イノベーション推進センター ※新設(REC機能を分化) |
研究の社会実装拠点として社会に寄与することを目的に、産官学連携事業、大学発ベンチャー支援事業、産官学連携による人材育成などを実施 |
| 世界仏教文化研究センター | 地球規模の危機に対し、仏教の知見から解決への道筋を示すべく、基礎研究部門・応用研究部門・国際研究部門の三部門体制で研究を推進 |
| 人間・科学・宗教総合研究センター | 本学らしい特色ある研究を推進するため、研究プロジェクトを選定し、横断型・複合型・異分野融合型等の学際的研究を推進 |
| 付置研究所 | 研究成果の社会還元を図るため、「社会科学研究所」、「科学技術共同研究センター」、「国際社会文化研究所」、「食と農の総合研究所」を設置 |
| 知的財産センター | 知の創造に資するとともに、学術研究の成果を本学の知的財産として管理・活用・保護・育成することにより社会の発展に寄与 |
大学における学術研究に対して、産業界等の各種方面から、具体的な課題解決のために大きな期待が寄せられるようになってきた。
産官学連携事業を通して社会的要請に対して積極的に応え、大学の持つ研究開発能力を積極的に活用して各種課題の解決に取り組み、研究成果や専門知識の社会還元・普及に努める。
なお、産官学連携事業の実施にあたっては、協定等の締結による連携先との対等な関係の下で、国内外の法令や国際間の条約等を遵守し、リスクマネジメントにかかる各種委員会において審議のうえ推進する。