建学の精神に基づいて、人類が直面する「食」と「農」に関する国内外の諸問題に対して真摯に向き合い、農学の立場から正しい判断ができる力を備えた、持続可能な社会の実現に貢献しうる人の育成を目的とする。
農学部の「教育理念・目的」に基づき、以下の基本的な資質・能力を備えるに至った学生に学士(農学)の学位を授与する。
○教養教育科目により保証する資質・能力 ●専攻科目により保証する資質・能力
①:建学の精神の具現化 | ○建学の精神の意義について理解している。 |
②:(③の基礎となる)「知識・技能」の修得 | ○外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を身につけている。 ○諸学の基本を理解し、幅広い教養を身につけている。 ●農学の理論とその実践について説明できる。 ●幅広い学問領域について基礎的な知識をもち、それぞれの領域がもつ見方について説明することができる。 ●自ら発見した課題を論理的に分析し、自らの考えを文章で表現し、それをプレゼンテーション・ディスカッションできる。 ●「食」と「農」に関する諸課題を解決できる適切な技能を身につけている。 |
③:(④の基盤となる)「知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力(「思考力・判断力・表現力」)」の発展・向上 | ○外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を活用して異文化を理解することができる。 ○幅広い教養を活用して多角的に思考・判断・表現することができる。 ●「食」と「農」に関する諸現象を論理的に分析できる。 ●基本的な論理的思考能力をもち、多角的な観点から柔軟かつ公正に思考し判断ができる。 ●問題を発見し、課題を解決する能力を身につけている。 |
④:主体性をもって多様な人々と協働する態度(「主体性・多様性・協働性」)の発展・向上 | ●地球環境と国内外の農業の動向に対して常に興味・関心を示している。 ●「食」と「農」をとりまく諸現象について、探究心をもって具体的な課題設定ができる。 ●問題を解決するために必要となる専門的知識を自ら進んで修得し、時代の変化や社会の要請に合致した学習を継続的に行うことができる。 ●高い倫理性をもって、専門知識と技術を総合的に活用することができる。 ●世界的な視野をもって社会が直面するさまざまな課題に主体的・積極的に対応することができる。 ●多様な価値観を認めつつ、学びを通じて自己の認識を広げ、感性を磨くことができる。 ●社会が必要とする職業観・勤労観と生涯を通した持続的な就業力を身に付けている。 |
未来の持続可能な農業を構築するために、文理融合型の人材を育成する必要がある。そこで、農学部の「教育理念・目的」、「卒業認定・学位授与の方針」に基づいて、「農学概論」を核に、「演習」と「講義」、「実習」を組み合わせた教育課程を編成・展開し「食」と「農」を理解できる基礎知識基盤を構築する。
○教養教育科目にかかる教育内容 ●専攻科目にかかる教育内容
①:建学の精神の具現化 | ○建学の精神の意義について理解するために、1年次配当(第1・第2セメスター配当)の「仏教の思想」科目(「仏教の思想A」・「仏教の思想B」)を全学必修科目として開講する。 ●「仏教の思想」と農学研究を架橋するために初年次の必修科目として「食と農の倫理」(2単位)を設置する。 |
②:(③の基礎となる)「知識・技能」の修得 | ○外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を身につけるために、1年次配当(第1・第2セメスター配当)の言語科目(英語および英語以外の複数の外国語科目)を開講する。 ○諸学の基本を理解し、幅広い教養を身につけるために、1年次配当(第1・第2セメスター配当)の教養科目(人文科学系・社会科学系・自然科学系・スポーツ科学系)を開講し、基幹科目を設置する。 ●分野が広範にわたる農学を総合的に理解するため「農学概論」(2単位)を必修科目として設置する。 ●情報リテラシー等を学ぶ「入門ゼミ」(2単位)を全員履修科目として設置する。 ●未来の持続可能な農業を構築するために、文理融合型の人材を育成する。農学部の「教育理念・目的」「学位授与の方針」に基づいて、「農学概論」を核に、「演習」と「講義」、「実習」を組み合わせた教育課程を編成・展開し「食」と「農」を理解できる基礎知識基盤を構築する。 ●学科横断型カリキュラムにより文理融合型の知識基盤を構築する。低年次において他学科で開講される科目の履修を要件化し、理系・文系の垣根を越えた教育体系とする。 ●「食の安全・安心」を支える農作物の生産、すなわち品種育成や作物多様性、土壌などの栽培環境の保全、農薬や肥料などが環境に与える影響などを実証的かつ総合的に理解するために、育種学や作物学をはじめとする、農業に直結する自然科学領域の基礎科目を学ぶ。 |
③:(④の基盤となる)「知識・技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現するために必要な思考力・判断力・表現力等の能力(「思考力・判断力・表現力」)」の発展・向上 | ○外国語を媒介としたコミュニケーション能力の基礎を活用して異文化を理解する能力を身につけるために、2年次配当(第3・第4セメスター配当)の言語科目(英語および英語以外の複数の外国語科目)を開講する。 ○幅広い教養を活用して多角的に思考・判断・表現する能力を身につけるために、2年次配当(第3・第4セメスター配当)の教養科目(人文科学系・社会科学系・自然科学系・スポーツ科学系)を開講する。 ●農業に関するトータルプロセスを実体験できるプログラム「食の循環実習Ⅰ・Ⅱ」(各2単位)を必修科目として設置する。この科目では、講義・演習と実験・実習の組み合わせにより「食」と「農」を総合的に理解させ、かつ学科横断型科目として実施する事で学科の枠組みを超えた多面的な学びを達成し、加えて学生交流を誘起する。 ●「食の安全・安心」を支える農作物の生産、すなわち品種育成や作物多様性、土壌などの栽培環境の保全、農薬や肥料などが環境に与える影響などを実証的かつ総合的に理解するために、育種学や作物学をはじめとする、農業に直結する自然科学領域の応用科目を学ぶ。 |
④:主体性をもって多様な人々と協働する態度(「主体性・多様性・協働性」)の発展・向上 | ●英語で書かれた文献の講読を通して最新の海外の研究動向を把握する。 ●実験・実習を通じて実際の植物の育成や栽培を行う。さらに、講義と実験・実習で身につけた知識と技術を活用して、自ら学び研究する総合演習や特別研究を行う。 ●社会が必要とする職業観・勤労観を醸成し、生涯を通した持続的な就業力を育成するために、「キャリア啓発科目」と「キャリア形成科目」を開設する。 |
生命・資源・食料・経済 ~未来への持続可能な農業をめざして~
農学部の教育は、自然科学の領域だけでなく、人文・社会科学の領域や食品栄養学の領域を含む、幅広い分野の教育を、融合的に行うことをめざしています。そのため、次のような人が入学することを求めています。
ついては、高等学校等での学習では、農学部で教育を受ける上で基本となる高校での教科を幅広く基礎的事項についてしっかり勉強することを望みます。
<資源生物科学科>
本学科では、「食の安全・安心」を支える農作物を生産する上で不可欠な技術などを正しく理解するために、農業に直結する自然科学領域を中心に学びます。このため、生物学、化学をはじめとする自然科学的基礎学力を習得し、コミュニケーション能力と学びに対する積極性を有している人を求めます。